2010年1月24日日曜日

キャピタルロス

日本航空株を売らないかという証券会社からの電話。二束三文で売るまでもないと思っていたが、何でも一応売却しないと確定申告のときに損失を控除できないとのこと。そこで一株2円で売ることになった。

しかし有価証券の売却損はほかの所得とは相殺できない。3年間繰り越せるというが、それはそれで面倒くさい、というか安い料金で請け負ってくれている税理士さんに申し訳ない。売却益が出る株を売って日本航空株の損失と相殺することにした。我ながら面倒を避けるための決断だけは早い。

証券会社の人に私がもっている銘柄で上がっているものはないかと聞くと、ソニーが上がっているとの答え。いくらの値がついているか聞くと3,020円といわれ、即刻売ることにした。ソニーをカバーしている知り合いの証券アナリストに3,000円になったら売るようにいわれていたからだ。1,800円くらいで買ったはずなので、いくらかの売却益は出るはず。

株価は個別銘柄の状況よりも市場全体の動きに左右されることが多いので、これから株価全体が戻したらもっといい価格で売れるのかもしれないが、コスト高の会社が厳しい価格競争に巻き込まれているというのは日本航空の状況とよく似ていて不安になっていた。ソニーのIR(投資家との窓口)の話では業況が好転する見通しも立っていないという。

ソニー在職中に持ち株会を通じて買った株はその後の株価下落で売却損を出して売るはめになった。今回は純粋な投資目的で買ったのだし、同じ銘柄で二度失敗したくない。賢明な判断と思いたいが、かといって元いた会社がどうかなることを望むわけではない。複雑な心境だ。