2016年7月30日土曜日

選挙運動

渋谷のハチ公広場を通ると、東京都知事の野党統一候補を支持する若者たちがシュプレヒコールを続けていてちょっと怖かった。誰も立ち止まることなく、あれでは明らかに逆効果だ。がん検診の受診率を100%にするとか、島しょ部の消費税率を下げるなど、実現可能性を検証しているとは思えない政策を行き当たりばったり的に言ってみるなど、候補者自身が最も効果的に票を減らしているようにも見えるが、前述のシュプレヒコールに加え、人気ダダ落ちで自らの選挙区でも当選できない元首相に応援させたりと、やることなすことが全てマイナスになっているように思える。主要三候補といわれる人の中では最下位確定だろう。後は与党系2候補の争いになるだろうが、折しも前回のブログで言及した自民党都議団の黒幕である内田氏のブラックさが週刊誌にすっぱ抜かれた。神田の親戚から、氏が娘婿を区議会議員にし、娘婿の方は‘一応’クリーンさで売っていると聞いていたが、週刊誌の記事を見る限り、いとこの幼馴染である内田氏の娘共々しっかりと腐敗している。これが日本の政治の中心である千代田区の実態とすると、日本の民度もたかが知れているかも知れない。

2016年7月23日土曜日

お触書

都知事選で自民党の推薦候補以外を応援したら本人のみならず一族郎党皆破門にするという同党都連の忠告文。民主主義国であるはずの我が国の政権党がこのような北朝鮮的お触れを出すセンスにまず驚かされる。出しているのは私の地元選出の衆議院議員で都連会長を務める元都知事の息子I原氏と、都議会を牛耳っているといわれる千代田区選出の古参の都議会議員U田氏。力関係でいえば後者が主導した可能性が高いだろう。なぜそうまでして同じ自民党出身の対抗馬の当選を阻止したいのか。それは彼女が都政の不明瞭な意思決定にメスを入れると公約しているからと推察され、それほどメスを入れられては困ることをやっていることの表れだろう。彼らが担ぎ出した真面目そうだが迫力のない候補は彼らの「傀儡」としてはうってつけといったところか。自民党都議団のドンといわれ、地元の有権者にビール券を配っても逮捕されないU田氏だが、神田の親戚によると一地方議員でありながら母親の葬儀には首相も参列したというから、彼が握る利権は首相が無視できないくらい大きいもののようだ。自民党都連の必死さを見れば見るほど、巨大な利権をめぐる意思決定がどのようにされているのかつまびらかにしてもらいたいと思うとともに、そのようなことを主張している候補が本当に当選できるのか、できたとして本当に公約を守れるのか、疑問な気もする。

2016年7月16日土曜日

がん検診

つけっ放しのテレビで始まった健康番組。通常であればチャンネルを替えるところだが、がん治療はやらない方がいい場合があるという話に興味をもってそのまま見続けた。番組では末期がんと診断された人が治療をやめ、結果的に回復したという話をやっていた。私の知り合いからも同じような話を聞いたことがある。間もなく膀胱上部にできたがん細胞を切除するという従兄が、うちの家系は同じがんになる傾向があるという話をしていたが、私も14年前に同じところにできて虎ノ門病院で切除手術を受けた。ところが出血で切除すべきところが見えなくなったという理由で断念され(それでもお金は取られた)、あまりの痛みに耐えかねてその後は再手術を受けていないばかりか、検査にも行っていない。都知事候補の一人が都民全員ががん検診を受けられるようにすることを訴えているようだが、がん細胞と呼ばれるものが放っておくと拡大・拡散(所謂「転移」)を続けて死に至るのであれば、それは意味があることかもしれないが、そもそもがん細胞が自然に治らないという前提が疑わしい。もちろん広がって死に至る場合もあるだろうが、代謝の過程で自然に正常な細胞と置き換わる場合もあるのではないかと思う。それでも治療を受けることで100%なくなるのであればそれはやる価値があるかも知れないが、そのようなことがないことは誰もが知るところだ。前述のテレビ番組では医者がそのことを認めていたのが画期的に思えた。

2016年7月10日日曜日

自民党都議団

東京都の区長や市町村長の有志と称する人々が集まって自民党都議団が推す官僚出身の人物に都知事選への出馬を要請する姿に違和感を感じた。市区町村の行政の長がなぜ、ここまで都政レベルのことに関与したがるのか。その「下心」を知りたいものだ。都議会で絶大な権力を握っているという自民党都議団がこの人物を推すのは、自分たちに都合がいい(言いなりになる)と思っているからだろうが、それだけ絡んでいる利権も大きいものと想像する。彼らにとっては利権にメスを入れることを公約する候補など、同じ自民党でもとても容認できないのだろう。ちなみにこの都議団のドンといわれている人物は私の親戚も住む千代田区選出の議員で、親の葬儀には現首相も参列したという。選挙区の有権者に公然とビール券を配っても不起訴処分になるのだから、この国は本当に法治国家と呼べるのかと思う。

2016年7月3日日曜日

都知事選

未だ候補が出そろわない東京都知事選。いつもながらの「じゃんけん後出し」狙いか。きっぱりと出馬を断った人気タレントの父親や、「先出し」で出馬を表明したK女史は潔い。既にツーアウトを喫している与党が担ぎ出しそうなのはいかにも安全牌そうな人物だが、「推されたので出た」的な人にはあまりなってもらいたくない。かといって地元の選挙区ですら当選できなかった国会議員を担ぎ出そうとする最大野党もわけがわからない。いっそのこと都議会議員で若くて威勢のいいのが出てきたら面白いだろう。二人連続であのような辞め方をしたので、意外に都民の支持を集められるかもしれない。

2016年7月2日土曜日

選挙対策

現政権は株価を上げて経済政策の効果をアピールするために年金の運用先に占める株式の比率を50%まだ高めたが、それが裏目に出て5兆円を超える損失が出ているという。年金の運用は安全が第一なのに、時の政権の人気取りのためにこのようなことをしてしまっていいのか大いに疑問だが、例年7月上旬に行っている運用実績の発表を、今年に限って参院選後の7月末に延期しているというから、選挙後のネガティブ・サプライズは必至だ。今回の参院選は与党が勝利するだろうが、投票後に勝者側に不都合な真実が明るみに出るというのは、先のイギリスの国民投票を思い起こさせる。また、「前進か後退か」という単純なフレーズのテレビCMを流して、自らの政策が前進、それ以外が後退という印象を国民に植え付けるあたり、小学生レベルのわかり易い言葉を使って扇動されやすい多くの国民の支持を獲得したアメリカやイギリスの右派ポピュリストを彷彿とさせる。国民が後で後悔するようなことにはならなければよいが…。