2018年2月25日日曜日

国民栄誉賞

時の政権の人気取りの道具にされがちな国民栄誉賞。国民に注目されたアスリートであれば団体でもまとめて出してしまう現政権の乱発ぶりはいかがなものかと思っていたが、今度は棋士がほぼ日本に集中している将棋だけでなく、囲碁にまで出してしまい、名人が受賞直後に中国の少年に負けてしまうミソまでついた。一方でオリンピックで2大会連続で金メダルを受賞したフィギュアスケーターと、日本の女子選手として初めて金メダルを獲得したスピードスケーターたちに出すかは検討するかも決めていないという。冬季五輪で2大会連続で金メダルを受賞した日本人はかつていないわけだし、陸上女子で初の金メダルを取ったマラソンランナーが受賞しているのだから出さない理由は見当たらず、先に「大盤振る舞い」してしまったという理由で授与しないとしたらますますおかしな話だ。いずれにしても現政権下で国民栄誉賞の価値も下がり気味なのだから、今さら出し惜しみする必要もないだろう。

2018年2月17日土曜日

優先搭乗

新幹線嫌いの私は大阪でも飛行機で行くくらいよく利用するが、大手2社がアメリカの航空会社を真似て始めた優先搭乗は無為に搭乗にかかる時間を長引かせるだけでいかがなものかと思う。優遇される側の乗客が早く乗り込んで通路側の座席に座ろうものなら後から乗る方は大迷惑だし、早めに荷物スペースを確保できると思って周りの迷惑も考えないサイズの荷物を機内に持ち込むことで後から乗り込む乗客の荷物が入らず、さらに混雑を悪化させる。方やLCCを含む他の航空会社は窓側及び後方から順に着席させるので搭乗がスムーズで遅れも起きづらい。日本のほとんどの国内線はせいぜい1、2時間以内の飛行時間なので、大半の乗客に迷惑がかかる優遇措置は止めて、定刻通りに運行することに集中してもらいたいものだ。

2018年2月10日土曜日

アルマーニ制服

アルマーニの制服を採用した銀座の泰明小学校。あのあたりの住人であれば払える金額で、そうした銀座の「特別感」を出すことに賛成する親もいるものと想像するが、公立小学校としては明らかに非常識。先生の出世頭であろう校長が教育という本来の目的と無縁なところでそうした判断をするのを見て、日本の教育者もずいぶんと劣化したものだと思った。さらにヨーロッパの有名ブランドを信奉するのもバブルっぽくて時代遅れ。外国人観光客が多く訪れる銀座の小学生に高級服を着せたいのであれば、せめて日本にはアルマーニを上回るデザイナーがいないというメッセージを発信するのではなく、日本にも遜色のないセンスのいい服を作れるデザイナーがいることをアピールしてもらいたいものだ。

2018年2月4日日曜日

キラキラネーム

「これが日本人の名前かと思う生徒が増えている。」小学校時代の担任の先生がいったのは10年以上前のことだろうか。読み方の想像もつかない名前を「キラキラネーム」というらしい。こうした名前をつけられはじめた頃の子どもたちはもう大きくなっているらしく、先日テレビの人気塾講師がキラキラネームと成績には相関関係が見られ、キラキラネームの子たちは成績が悪いといっていた。成績順に見ていくと、ふつうの名前の子が続いた後に読めない名前が続くのだそうだ。成績が悪いくらいならまだしも、救急搬送のときなどに名前が読めないと本人確認もできず、危険なのだそうだ。そこまでいかなくとも、日々の生活の中でいちいち名前の読み方を説明しなければならないのは大変なことだし、そのことで親のセンスが疑われてしまう。つけられた名前が成績に関係するというのは理屈としてわかりづらいが、そうした名前をつける親はその子がそのことでどれだけ苦労するかに想像が至らない、あまり賢くない人たちなのではないかという気がする。