2015年6月27日土曜日

犬肉フェスティバル

中国で行われている犬肉フェスティバルが批判を集めているようだ。犬好きの私としては確かに犬たちがかわいそうに思え、反対したくなる気持ちはわかる。サラリーマン時代に同僚たちと行った韓国でも、私と実家で犬を飼っている同僚だけは犬料理の店には行かれなかった。ただ、日々牛肉を食べ、豚肉を食べている自分が犬の肉を食べるのを批判するのは偽善的であるというのもわかっている。日本が行っている捕鯨やイルカ漁に反対している人々は世界トップクラスの牛肉輸出国の人たちだったりするが、自国内で毎年何千万頭という同じ哺乳類が屠殺されている現実には目を向けず、他国の行為を批判しているのだから誤った正義感をもった人たちといえるだろう。①自国に牛肉や豚肉は食べる伝統はあっても鯨肉は食べず、②食肉加工場のような密室ではないオープンなところで漁が行われているからそれに反応しているのであれば考えが浅いとしかいいようがない。自らが菜食主義者になってあらゆる哺乳類の肉を食すことに反対するならまだわかるが、自分たちが食べない哺乳類の食肉にだけ反対するのはやはり偽善的というほかないだろう。

2015年6月19日金曜日

レコード

10年余り前に他界した父が遺したクラッシックレコードの数々。ほかに聴く家族もいないので、オークションでほしい人に売ろうかという話になった。壊れやすいものなので、落札者にどうやって送ればいいのかオフィスの出入りの宅配業者に尋ねたところ、「レコードってどういうものでしたっけ?」と聞かれてしまった。そう。今の若い配達員はレコードを見たことがないのだ。自分が子どもの頃に蓄音機ってどういうものだろうと思ったのと同じ感覚だろうか。そして若い配達員の目にはレコードを知っている私が当時蓄音機を知っていたおじさん、おばさんたちのように見えてしまうのだろうか。ひょんなことから自分が当たり前に歳をとってしまったことに改めて気づかされた。

2015年6月13日土曜日

白髪

2年ぶりにお会いした某社の社長がまだ40代なのにすっかり白髪頭になっていて驚いた。思えば前回お会いしたときに年商千数百億円の会社の社長職を継いだばかりだったので、その後色々と苦労があったのかもしれない。大阪で教員をやっている友人はまだ30代のときに当地で底辺校と呼ばれる高校に赴任して一挙に白髪頭に変わった。こうした事例を目にすると、白髪になるのは年齢以上に精神的なストレスの要素が大きいように思われる。かくいう私は年相応にもみあげのあたりから白髪が目立ち始め、オリーブの果汁でマッサージすると効果があると聞いて実践してきたが(実際に白髪が目立たなくなったので驚く)、この一週間ストレス続きで、ふと鏡を見るとこれまで白髪がなかった頭の上部までちらほら混じっていた。髪の毛が伸びるのにはそれなりに時間がかかるので、一夜にして白髪になったなどという話はにわかには信じられなかったが、自分の身に起きてただただ驚いてしまった。この上はもみあげのあたりだけでなく、頭全体をオリーブ果汁でマッサージしようか。いや、それよりストレスの原因をなくす方が早いかもしれない。

2015年6月6日土曜日

安全保障関連法案

憲法審査会で政府が頼んで出席した学者まで憲法違反と発言した安全保障関連法案。ときにニヤケ顔で論点をそらし、ときに質問する野党議員に「早く質問しろよ。」と暴言を吐く首相に、答えに窮してしどろもどろな答弁を繰り返す防衛大臣。これほど低レベルな政治家が、今の先進国といわれる国々の中に存在するだろうか。昨年の総選挙で与党が圧勝したときから半ば予想されていたが、正面から憲法を改正するのではなく、憲法違反といわれる法案をゴリ押ししようとする姿勢に、将来に大きな禍根を残すのではないかと心配になる。真宗大谷派などの宗教家もが懸念を表す一方で、「平和の党」を自認してきた教団系の政党までもが与党にとどまりたい一心でか、法案の推進に加わっているのも皮肉なことだ。