2018年6月29日金曜日

賛否両論?

終盤の消極的な戦術が海外メディアや海外ファンの大ブーイングを受けたワールドカップサッカーの対ポーランド戦。「賛否両論」などと報じるのは日本のメディアくらいで、「賛」なのは大会直前の監督交代でどたばたを演じ、決勝トーナメントに進めなければ批判されかねなかったサッカー協会の関係者くらいではないだろうか(現に相談役が「名監督」と持ち上げていた…)。3年前に行われたラグビーのワールドカップではリスクを冒してまで優勝候補の南アに勝ちに行った日本チームを海外のメディアがこぞって称賛し、イギリスの取引先から私にわざわざ祝福のメールが届いたほどだったが、今回の試合はそれを帳消しにして余りあるマイナスイメージを日本に与えたのではないかと思う。日本はその見返りとして決勝トーナメント進出を手にしたように見えるが、実際にはあのような戦術を取らずに正々堂々と戦っていても進めた可能性は十分にあっただろう。優勝候補でもないのにあそこまでなりふり構わないことをし、一夜にして世界中のファンにベルギーに完膚なきまでに叩きのめされてほしいと思われる「嫌われ」チームになってしまったことが残念だ。

2018年6月22日金曜日

地震

月曜日の朝、京都のホテルで机に向かっていると、ドンと突き上げるような衝撃があった後、部屋ががたがたと揺れた。ごく短時間の縦揺れだったため、震源が近く、規模がそこそこ大きいものと推察されたが、案の定、震源は京都市に近い高槻市とのことだった。2011年の東日本大震災に比べれば大した揺れではなく、町は至って平穏だったので、テレビで連日大騒ぎしていることに違和感を覚えた。困ったことといえばホテルや訪問先の企業のエレベーターが止まり、階段で昇り降りしなければならなかったことと、震災のときと同じくJRの在来線だけがいつまで経っても復旧せず、次の目的地の福井に行かれなかったことくらいだった。この規模の地震で大騒ぎするくらい、この地域は地震が少ないのだろう。小学生が倒れたブロック塀の下敷きになるという痛ましい事故が起きたが、鉄筋で補強もせずに、あのような高い塀を造ることなど、地震が多い東日本ではまず考えられない。ブロックを積み上げた人たちは地震が来たらどうなるかという想像ができないくらい実体験がなかったのだろうか、と思う。

2018年6月16日土曜日

湖水浴

関西出張の際に滞在した琵琶湖畔の宿の近くに「湖水浴場」なるものがあった。確かに海ではないので「海水」にはならないか。浜辺?も水もきれいで、夏にこんなところで泳げたらさぞいいだろうと思った。海のように波にさらわれることもなければ川のように流される心配もない。しかも淡水なのであがった後は体をふくか自然乾燥させればいい。ところが地元出身の人に聞くと琵琶湖では毎年水難事故が発生しているという。海水のように体が浮かないことに気づかずに沖合いまで一気に泳いでしまうと危険なのだそうだ。確かに…。また、場所によっては湖底に草が生えていて、それが絡まったりするそうだ。なるほど…。とはいえ海水浴に行っても浜辺で水につかるくらいの私が事故に遭う可能性は低いか。

2018年6月9日土曜日

サムライ?

親善試合で2:0で敗れ、さらに対戦相手のスイスの地元紙に「弱すぎ」と酷評された日本代表チーム。世界ランキング的にはワールドカップに出るのも微妙なので予選リーグ突破の可能性は低いはずなのに、ワールドカップ前になるとなぜか盛り上がる日本のメディアも今年はずいぶん大人しい。これまでにも増して弱いということだろうか。大会直前に就任した監督が負けたときの批判を避けるためか無難に経験豊富な選手ばかりを選んだが、そもそも勝てる可能性が低いのであれば今後のために出場経験がない若い選手をどんどん入れればいいのに、と思う。もとから期待値が低いのであれば今大会で負けてもさして批判されないだろうし、多少批判されたとしてもいずれ評価が見直される可能性があるだろう。

2018年6月3日日曜日

金融庁

理財局長の国会での偽証と事務次官のセクハラ問題で話題となった金融庁。金融機関を管轄する立場の同庁はその「業務の健全かつ適切な運営を確保するため、法令等遵守態勢、各種リスク管理態勢等を検証したり、問題点に対する認識を確認するために検査を行う」というが、その実態は「やりやすい」銀行のみを対象にし、東京から遠く、広くて移動が大変な県内だけでなく中国地方や九州にも基幹支店をもつ愛媛の第一地銀のようなところは決して手をつけないそうだ。日本の企業は業種に依らず監督官庁に頭が上がらないところがあるが、本来の役割を果たすことより自分たちが楽することを優先するような省庁に行政権限を行使されたり罰則を課されたりするのは監督される側が釈然としないものと想像する。