2015年4月25日土曜日

退職のお知らせ

大型連休を前に立て続けに届いたメーカー時代の同期入社からのメール。退職といっても定年はまだ先のはず。同社が大規模な人員整理を進めていることは周知の事実で、昨年は退職を“勧告”された、いわゆるバブル入社組から再就職の相談を受けたが、いちばん守られていたはずの本社部門の正社員まで対象になっているようだ。その甲斐あってか?業績見込みは珍しく上方修正。それしか生き残る道がないからしかたがないということか。最近、某ビジネス誌から同社について取材の依頼があった。同社の復活があるかというテーマのようだったが、それは何をもって復活というかだろう。かつての黒物家電の雄としての復活は難しいかもしれないが、人員整理などでエレクトロニクス事業の出血を止めれば、ほかの事業は利益があがっているようだから、会社としては存続するだろう。皮肉なことは今日の事態を招いた過去のマネジメントがたんまりと退職金をもらっていなくなっている一方で、“終身雇用”のつもりで入社した何の罪もない人々がとばっちりを受けていることだろう。

2015年4月18日土曜日

Hidden costs

アメリカでよく耳にした言葉。文字通り「隠れたコスト」の意で、値段を安く見せかけておいて、実際にはお客の目に見えないコストを付加するあこぎな商法。日本では比較的少ないが、最近利用している「送金手数料が安い」と謳う海外送金サービスが実は為替レートが非常に悪く、とても高くついていることに気づいた。銀行で送金すると手数料が4000円ほどかかるので、少額を送金するにはもったいなく感じ、このサービスを利用し始めたのだが、タイにまとまったお金を送金した際に、バーツのレートが非常に悪いことに気づいた。その後シンガポールに送金する際に銀行の送金レートと比較したら、2%以上悪かった。この会社のたちが悪いのは、送金する際のレートが一般に使われている対外貨ではなく、対円で表記されるようにし、利用者にわかりづらくしていることだ。為替レートはどのように決めているのかメールで問い合わせたところ、送金の際の問い合わせにはすぐに返事が来るのに、まったく返事が来なかった。利用者が多いサービスなので、私のようにレートが悪いことに気づいている人は少なからずいるはずだが、その会社のサービス名や「為替レート」「銀行」「比較」など色々な用語で検索しても、同社のサービスのページがあがってくるばかりで、一般利用者の声などはいっさい出てこない。ネットでビジネスをしているだけにネガティブな書き込みを封じ込めるSEO対策ができているのかもしれないが、こうしたことがまかり通るとネットの世界ではたちの悪い業者がますますはびこりかねない。

2015年4月11日土曜日

選挙権

早ければ来年から選挙権をもつ年齢が18歳に引き下げられるという。ゴルフ仲間でその是非が話題となったが、一人が18歳に引き下げるだけでなく、若い人には二票分与えた方がいいのではないかといった。なるほど。若者の多くが選挙に行かないのは何も変わらないからという思いが強いからと聞くが、一人で二人分の票を与えられれば、もっと投票に行く気になるかもしれない。また、ランニングコストを考えない公共事業や膨らみ続ける財政赤字といった今の政治のツケが回ってくるのは彼らの時代だ。選挙区による一票の格差は民主主義の精神に反するが、「世代間搾取」といわれる今の状況を改善するための、年齢による票の格差はあってもいいかもしれない。

2015年4月4日土曜日

隔世遺伝?

「ねえ、セブンイレブンに行こうよ~。」事務所に遊びに来ていた今年小学校にあがる甥っ子がいった。コンビニに行きたいなどと言い出すのは初めてのことだったので、どうしたことだろうと思ったら、遊んでいたDSで使うためのプリペイドカードが欲しいのだという。親の承諾なしにそうしたものを買うわけにもいかず、「ママがいいと言ったら」とかわしたつもりが、「いいって言ってたよ」と一歩も引かない。その後も買うの買わないののやり取りが延々と続いた。かつて祖母から、父が子どもの頃、欲しいものを手に入れるためには一歩も引かず、根負けして買ってあげてしまっていたという話を聞いたことがあるが、どうやらこの甥はそんな父の血を受け継いでしまったようだ。父は甥が生まれる前に他界しているので、直接会ったことも、ましてや影響を受けることもなかったが、こうした性格が遺伝するというのが興味深い。