2020年9月23日水曜日

半沢直樹

 ついつい見てしまうテレビドラマ。歌舞伎役者をそろえて「顔芸」が過ぎるが、そこが面白いのも否めない。憎まれ役を演じる悪役の力量も大きいだろう。憎たらしければ憎たらしいほどひどい目にあわされたときの痛快さがある。さらに今回はそれまでの主義主張を捨てて政界入りし、政権与党に人寄せパンダとして利用される元ニュースキャスターの女性議員や、公共事業に絡んで私腹を肥やす与党幹部など、実在の議員と顔が重なるところもドラマに現実味をもたせる。ドラマ制作に莫大な予算をかけることができるNetflixなどに圧されて衰退傾向の地上波ドラマ。あまりドラマを見ない者にとってはたまに見るシリーズ物がほどよく、報道番組はいただけない地上波にもドラマ制作ではまだまだ頑張ってもらいたい。

2020年9月13日日曜日

浮気の代償

 マイクロソフトのノートパソコン「サーフェス」を買って2年。1万円以上する純正の充電器が2度壊れた。充電器がなければパソコンも使えないが、同社は店頭でサービスを行っておらず、さらに代替品を電話で申し込み、届くまで何日も待たされる。新しいのを買わせる策略のようだが、日本のメーカーではありえない対応だ。また、送られてきた代替品が明らかな中古品で3日で壊れた。いい製品を世に送り出して多くの人に受け入れられて財を成したのであればいいが、消費者に選択肢を与えない独占的地位を築き、バクだらけのソフトを高値で売って大もうけしたビル・ゲイツがいかに慈善活動にお金を投じても、それが顧客に不便や不当な負担を強いて儲けたお金と思うとリスペクトする気にはならない。こんなことが起きてしまったのはそうした同社の企業体質を知りながら、それまで使い続けていた日本製のパソコンから乗り換えたことが原因。浮気の代償は小さくなかった。

2020年9月5日土曜日

治療薬とワクチン

次期総理がコロナ問題の解決策について聞かれてこう答えたという。一大感染国となった日本はほかに打つ手がないのは事実だが、隣国が徹底した検査と監視体制を敷いて感染の食い止めと経済再生に成功している一方で、初動を誤り世界的な流行が始まった後も何百万人もの外国人と帰国者を無検査で入国させ続け、国中にウイルスを蔓延させた事実を隠すために国民が検査を受けるのに高いハードルを課し、それでも感染状況を隠し切れなくなると緊急事態宣言などして多くの国民を困窮させた政権の官房長官(つまりは総理の右腕)がどの面下げていっているのかと思う。残りの二人の候補の方がまだましに見えるが、うち一人は総理の軍門に下って前回の総裁選への出馬を見送った時点で命運が尽きた感がある。先の総選挙では自分の仲間にぶつけられる形で立候補した総理肝いりの新人議員(公職選挙法違反事件で公判中)の応援に回ってまで総理への忠誠を誓ったが、総理がそうした相手をも簡単に見捨てる人間であることを見抜けなかったのだから甘い。大臣ポスト欲しさに勝ち馬に乗ろうとする派閥議員たち。世界が急ピッチで変化し、それに取り残されている自覚もなく、この島国はあと何十年こんなことをやっているのかと思う。