2014年1月25日土曜日

もつ鍋

出張で訪れた福岡。空港を出ると正午過ぎというのに気温は3℃という寒さ。この日最後の面談でお会いした人に「こんな日はもつ鍋がいいですね」といわれて、その晩の夕食が決まった。ホテルの人に勧められるままに天神にある店に行ったところ、壁一面に芸能人やらプロスポーツ選手やらの色紙が貼ってあり、いやな予感。案の定、お冷を頼むとワンドリンク制といわれてほしくもないソフトドリンクを頼まされ、鍋ができるまでの間に食べるおつまみを注文するようにいわれ、食べたくもない辛子明太子ソーセージを注文。さらに会計のときに酒も飲んでいないのにお通しと思しき500円がのっけられて、もつ鍋を食べに行っただけなのに、えらく高くついてしまった。有名人の色紙を壁一面に貼っているような店は往々にしてCPが悪いかたいして美味しくないことは経験上わかっているのだが、さすがに入店してみないとわからないことなので避けるのが難しい。有名人も色紙にサインするように頼まれると断りづらいのはわかるが、こうした店だと本人のイメージにプラスにならない。

2014年1月18日土曜日

出雲大社

前週の伊勢神宮に続いて今週は出雲大社に参拝した。思えば何年か前に初めて出雲大社を訪れたときには修造工事のためにすでに本殿が覆いに囲われてしまっていたので、実際に拝むことができたのは今回が初めてだった。出雲大社は伊勢神宮に比べてアクセスが悪く、冬場は雪が積もることもあるので、ちょっと気合いを入れ、時間に余裕をもたないと行かれない。しかしそれでも旧正月の前に行っておきたかったのは、伊勢神宮の遷宮が20年に一度であるのに対して出雲大社は60年に一度といわれているので、私が遷宮の年に参拝できるのはどう考えても最初で最後になるからだった。あのまま本殿を拝むことなく終わらなくてよかった…。

2014年1月12日日曜日

お伊勢参り

遷宮の年にお参りするといいと聞いていながらタイミングを逸してしまった伊勢神宮と出雲大社。しかし、こうしたことは旧暦の暦が基準となるので、今月31日の旧正月までにお参りすれば遷宮の年内であることを知り、にわかに計画を立てた。思えば伊勢神宮には中学校時代の修学旅行で行ったきりで、人生二度目となる。東京から日帰りでお参りを済ませていた兄夫婦から、観光客がどっと押し寄せる前に行くとすんなりお参りできると聞いていたので、朝早く宿を出た。中学時代に長い道のりを歩き疲れた記憶があったが、今回は比較的ゆっくり歩いても3時間ほどで外宮と内宮の両方を参拝し終え、我ながら大きくなったものだと思った。しかし朝早く出すぎたせいで、おかげ横丁の店が開いておらず、楽しみにしていた伊勢うどんが食べられなかった…。それにしても伊勢神宮があるおかげでこの地の人たちがどれほど恩恵を受けてきたことだろうか。今年(旧暦)は遷宮の年とあって私のように特に信仰心があつくない人間でもお参りに来ているが、そうでなくても修学旅行生を含めて多くの人々が伊勢を訪れていることは想像に難くない。信仰の対象というのは一朝一夕にできるものではなく、不動の地位を築いている寺社がある地域は観光客の誘致に一生懸命のほかの地域にとってはうらやましい限りだろう。

2014年1月3日金曜日

役職定年

久しぶりに飲んだサラリーマン時代の先輩の口から出た言葉。思えば私の先輩たちもそのような年代に差しかかっているのだ。会社をやめて10年以上もたち、まったく別の世界に身を置いていると、今社内で起きていることにあまり関心をもてなくなるが、それでも自分が若手社員だった頃のことは鮮明に思い出す。当時の先輩たちの近況について聞くと、仕事そのものの実力よりも、そのときどきの権力者にうまく取り入るポリティカルなスキルに長けていた人たちがそれなりに出世していて、仕事ができてもポリティカルな部分がなかった人たちは平凡に「役職定年」を迎えていることを知った。会社に在籍中は後者の人たちをリスペクトしていたが、そうした人たちが子どもの教育が終わる前に定年を迎えてしまうことを心配していることを知り、大手企業の、特に間接部門では前者が正しい生き方だったのだろうかと考えさせられた。