2018年3月24日土曜日

政宗

身内の与党幹部からも「レベルの低い質問」「軽蔑する」とまでいわれた戦国武将と同じ名前をもつ参議院議員。ネットで調べると私と同じ出身地(勘弁してもらいたい)だが、その戦国武将の地元である宮城県選出とある。同県の人にはもう少しまともな人を選んでもらいたい。以前も国会中継を見ていると、首相を擁護する答弁をする与党議員に一生懸命うなづく彼と、同じ新人の女性議員の姿があった。私のサラリーマン時代の経験からいうと、自分より弱い立場の人間(部下・財務省の役人)を叩いて得点を稼ごうとする者は往々にして自分より強い立場の者(上司・首相)に卑屈なまでに媚びへつらう。こうした「弱気をくじいて強きを助ける」姿勢が人の目にどのように映るかもわからない判断力を欠いた人間はサラリーマンならまだしも、国政には関わるべきではないだろう。

2018年3月17日土曜日

尊大

政権を守るために「交渉記録が残っていない」などと国会で信じがたい答弁を繰り返した前の理財局長に国税庁長官のポストという、まともな人間には考えもつかないあからさまなご褒美を与えた財務大臣が、省内に自殺者が出て、決裁文書の改ざんが明るみになってもなお引責するつもりがないという厚顔さに驚くが、彼はこの国の元首相である。そして我が国の最高学府の、それもトップの学生しかなれない財務省のキャリア官僚がプライドも良心も(あったとすればだが)かなぐり捨てて守り続けようとする今の首相ともども世襲議員。いずれも自民党しか当選しない地域に地盤をもつ政治家の家に生まれてこなければ、とても国会議員になれた器ではないだろう。こうした人たちが当選を繰り返し、政権の中枢に上りつめることがこの国の不幸だとつくづく思った。

2018年3月12日月曜日

デフレの国

アメリカに行くのは13カ月ぶりだったが、前回は人の家に滞在し、外食をすることもなかったので、自腹であれこれするのはおよそ10年ぶりと気づいた。そして何もかもが日本に比べても高いことにも。長年行っていなかったシンガポールにいったときのことを思い出した。インフレは年に2%であっても20年経てば40%になる。つまり日本が20年間デフレの状態が続けば、ほかの条件が一定であってもアメリカのように平均2%のインフレが続いた国の物価は4割以上高くなっていることになる。実際にスーパーで買い物をしたり外食をすると総じて日本よりも5割くらい価格が高いように感じた。日本ほど長く経済が低迷してきた国は少ないので、かつては「高い」といわれていた我が国を外国からの観光客が大勢訪れるようになったのもうなづける。それだけ日本人の購買力は落ちていて、海外に行ってもお土産以外に積極的に買い物をする気にならない。「異次元の金融緩和」などとはしゃいでいた我が国の中央銀行総裁はインフレ目標未達のまま任期を終えそうな様子。この間に金融機関の収益力は落ち、日本の金融システム自体の先行きが不透明になっているのだから、責任をとってせめて退職金くらいは返上してもらいたいものだが、「インフレ目標に近づいている」などと強弁しているようではそれも見込めない。金融緩和策の出口は未だ見えてこず、日本人の購買力は今後ますます落ちそうで、デフレ国の悲哀を感じる。

2018年3月4日日曜日

Uber

アメリカで初めて自分で配車アプリのUber(ウーバー)を利用して空港から目的地まで行った。(ベトナムでも利用したことがあるが、このときは現地の協力先が手配してくれた。)事前にスマホにアプリをダウンロードし、必要なときにそれを起動して目的地を入力するだけで料金が表示され、申し込むと事前に登録したクレジットカードから自動決済させるので便利なことこの上ない。空港ではタクシー乗り場から少し離れた場所があてがわれているが、少し歩くことを厭わなければ、敢えてタクシーを利用するメリットが見いだせない。日本でも移動の足がないときは非常に便利なサービスだが、既得権益を守ることが最優先される国な為、使える日が来るかもわからない。中国では物を買う際のスマホ決済が一般化して現金が使われなくなっているというが、このままいくと日本がどんどん取り残されてしまうのではないかと思う。