2013年8月31日土曜日

外税表記

最近地元で人気のスペイン風バール。週末は混んでいてなかなか入れないので、平日の仕事帰りに行ってみた。確かに評判の小エビのアヒージョも魚介のパエリアもふつうに美味しく値段もリーズナブル。しかし会計の際にメニューにはない端数の金額を請求された。聞くとメニューは消費税を含まない、いわゆる税抜の価格が表記されているとのことだった。たまにこうした店を見かけるが、国税庁が総額表示を義務付けているのだから明らかにルール違反だ。また、どのような主義主張があってやっているのかわからないが、総額表示が当たり前になっている以上、結果的にはお客に実際の値段よりも安いかのような誤解を与えていることは間違いない。金額が大したことなくとも、こうしたことをしていること自体がせこさを感じさせ、私などはその店に行く気をなくしてしまうのだが、それでも繁盛しているということは、私がくだらないことを気にしすぎているということなのだろうか…。

2013年8月25日日曜日

異常気象

先日大手航空会社のパイロットとゴルフをご一緒した。私と同じ年なのだが、大学を出ていったん銀行に就職した後、航空会社のパイロット募集の広告に応募したという。パイロットといえば私も子どもの頃に憧れた職業。私も求人広告をきちんとチェックしていれば別の道が開けたかも知れないなどとくだらないことを考えてしまった。それはさておき、このパイロット氏によると最近は異常気象で操縦も大変になったそうだ。(いわれてみれば先週乗った飛行機も何の前触れもなく突然機体が大きく上下動を始めてひやっとさせられた。)私はてっきり飛行中は機械が勝手に操縦してくれ、パイロットは離着陸のときのみが「実働」と思っていたが、決してそのようなことはないらしい。私と同年代のベテランパイロットをしても操縦が難しいといわしめる気象条件だと経験の浅いパイロットはどうなってしまうのだろうか。また、機体が大きく揺れたときなどに客室乗務員が決まって「飛行の安全上問題ない」とアナウンスするのは果たして本当に信じていいのだろうか。考えすぎると飛行機での出張がしづらくなってしまいそうだ…。

2013年8月18日日曜日

白物家電

何でも壊れないと買い替えない私の家にはだいぶガタがきている家電品が多いが、会社の真ん前に大手家電量販店ができ、さらに夏の間家電マニアの大学生インターンが来たことで、そんな生活が一変しそうだ。空気清浄機能付きのエアコンの存在についてはCMなどで知っていたが、インターン君によると業務用エアコンで知られるダイキンの製品はきわめて強力で、部屋干しした衣類に一切臭いがつかないという。これは助かる。もう一つ彼に勧められて買うことにしたのがシャープの洗濯機。タテ型なのに乾燥機能がついていて、洗うことができない衣類もプラズマクラスターで除菌・消毒できるという。こうした宣伝文句は往々にして誇大広告であることがあるが、実際に使っているインターン君によると居酒屋でジャケットについたたばこの臭いもきれいに消えるという。さらに風呂の残り湯を勝手にくみ上げてくれるので水不足の折、助かる。証券会社時代に当時のシャープのCFOをパリの機関投資家のところに連れて行った際に、なぜ白物家電のようなもうからないものを続けているのだと質問されたが、今となっては「続けてくれてありがとう」といいたい。

2013年8月10日土曜日

尖閣問題

先日北京に住む中国系アメリカ人の知人が来日し、東京で会った。精華大学出のエリートで、中国政府の高級官僚となっている同窓生も多いのだが、彼自身はアメリカに留学し、そのままアメリカ国籍を取得した。昨年日本が尖閣諸島を国有化したとき、そんな彼が急に電話をかけてきて、これは大変なことになるといった。そして彼がいった通り大規模な反日デモが起きた。日本では中国が海底資源目当てに領有権を主張しているという向きがあるが、彼によると中国人は純粋に釣魚島が中国の領土と思っており(彼自身は領有権を主張する根拠があるとすれば中国ではなく台湾との考え)、日本の占有を認めるのは政府の沽券に関わるとのことだった。そして彼がわざわざ電話をかけてきたのは軍が武力で島を奪おうと真剣に考えているからとのことだった。彼は今回も尖閣の問題に触れ、全面戦争になれば中国は日本に勝てるが、そんなことはできず、海での戦闘となると経験の少ない中国軍は不利だと語った。日本では尖閣問題の報道が減り、事態が収束しつつあるような印象を受けがちだが、彼があえて尖閣を話題にしたことから、中国では決して収束していないことが窺えた。

2013年8月2日金曜日

ナンバープレート

東京で育った私は自然と車のナンバープレートを見る癖がついている。東京23区の西の端の西荻窪にはたまに西隣の多摩ナンバーの車が“国境”を超えてやってくるのだが、子どもの頃多摩ナンバーの車は柄が悪いので気をつけるようにいわれていた(根拠は不明)。都心でタクシーを拾う場合、目的地に早く着きたいのであれば運転が乱暴ながらやたらと速い足立ナンバーを選び、急いでいないときは安全運転の練馬ナンバーを選ぶ。実際に練馬ナンバーのタクシーの運転手は足立ナンバーの車は運転が乱暴で危険な割り込みをするといい、足立ナンバーのタクシーの運転手からは練馬ナンバーは運転がとろいと聞く。何年か前に西大井でスピードを出し過ぎたタクシーが横須賀線の線路に転落する事故があったが、テレビの映像を見ると案の定、足立ナンバーだった。世田谷ナンバーの導入をめぐる議論を見て、世田谷も出世したものだと思った。品川ナンバーのままがいいという区民と世田谷ナンバーにしたい区民の違いはどこにあるのかと考えると、世田谷が東京の中の田舎だった時代を知る人と、有名人が住むようになり、イメージがよくなった後しか知らない人の違いではないかと思う。しかしこうした議論が起きるのも品川か世田谷かの選択だからで、私の地元の杉並では練馬ナンバーから杉並ナンバーに変わるのに反対する人はまずいないだろう。(ちなみに私は練馬の高校を出ているので、個人的には練馬にもなじみがある。)