2021年11月14日日曜日

世襲議員

某女性週刊誌のWebアンケートで落選したほしかった世襲議員のツートップを元総理と副総理が占めていた。その家に生まれてこなければ議員どころか大学に行くこともまともに就職することもできなかったレベルの人間が、自分の父親や祖父の出身地を地元と呼んで当選を繰り返し、総理や副総理になるような国が、実績を重ね、厳しい競争を勝ち抜いた人物が、常に政権交代の圧力に晒されながら政治を行う国と伍して戦えるはずなどなく、かつての経済大国が今や購買力平価で見る一人当たりGDPでアジア5位まで転落するのも無理もない。それでもそんな与党に投票し続ける人たちがいるのだから自業自得かもしれないが、今回の選挙で元総理が2万票も得票を減らしたところを見ると、自分が国会でついた嘘で公務員を自殺に追い込むような人物を国会議員にすべきではないというまともな考えをもった人がその選挙区にも相当数いることを示唆している。実際のところこの選挙区の人を何人か知っているが、「あの人を地元の人だとはだーれも思ってません」という声をきく。言外にここの人間はもっとまともといっているのだろう。どこの県よりも高齢化が進み、経済が衰退しているのは現与党が有効な解を示せていないからだが、そのことが利益誘導につながり、政権を延命させているのは皮肉なことだ。ろくに車も通らない立派な高速道路もいつかは老朽化し、それを補修する金も出なくなるだろう。ぼろぼろの道路や橋が放置される故郷の姿を今を生きる人たちは想像できているだろうか。

2021年11月12日金曜日

投票立会人

同僚から投票立会人は投票に来た人ではなく、書き込まれた投票用紙の中身を見ていると聞き、不在者投票に行った際に観察したら、なるほど例外なく訪れた有権者が投票箱に投じる投票用紙をガン見していて、こちらがそんな彼らを見ていることにも気づかない。不正を監視するならカメラで十分。いつまでこんな昭和なことをやっているのか。いっそ電子投票を導入してIT後進国の汚名を返上してもらいたい。