2017年1月29日日曜日

寡占企業

競争のない環境で好き放題やっているように見える大手航空会社。独占路線で高い料金をとって羽田のゲートはいちばん端っこというのは両社ともやっていることだが、伊丹便で遅れることが少ないのに、競争が少ない関空便となると平気で遅れるところにA社の企業体質が垣間見える。さらに羽田の有人カウンターを大幅に減らし、機械でチェックインできない客は長い距離歩かされた上、長時間列に並んで待たされる。競争がない世界ではこうしたことができてしまうのだが、顧客の利便性を損なうコスト削減をここまで露骨にやるのはいかにも品がない。

2017年1月28日土曜日

島国メディア

19年ぶりの「日本出身」横綱の誕生。できればもう少し危なげない相撲で勝ち進んでほしかったが、横綱昇進伝達式でよくわからない四文字熟語を使わずに素直に気持ちを表現したことに好感をもった。それにしても「日本出身」を繰り返す日本のメディアは相変わらずと思う。「日本人」といっていたのを日本に帰化したモンゴル出身力士と区別するためにこのような言い方になったようだが、慣れない異国で頑張っている外国人力士たちはどう思うだろうか。また、世界的に珍しくなくなっている女性の首脳をいちいち「女性初の…」と表現するのも時代遅れ。海外で起きた事件や災害で「日本人の犠牲者は…」ばかりを繰り返すのが国際放送で流れでもしたら日本人のイメージを悪くしかねない。視聴者の多くが日本のメディアを通じてしか外の情報に触れないために違和感なく受け入れてしまうのかもしれないが、こうした体質は「大本営発表」を行っていた戦時下とあまり変わっていないのかもしれない。

2017年1月21日土曜日

W大

K大の滑り止めに‘落ちぶれて’しまったと聞いて久しい我がW大。今度は文科省の組織的天下りの受け皿となっていたと聞き何とも情けない。付属校やら学部やらを増やして規模の拡大を図り、社会人向けの講座で小銭を稼ごうとする。天下りを受け入れるのも補助金などの金銭的な見返りを求めてのことと想像するが、ここまで営利ばかりを追求する組織になってしまったのなら民間企業並みのディシプリンを働かせて経営陣には引責してもらいたい。

2017年1月14日土曜日

オーヴ

島原の乱の戦場となった原城を訪ねる番組で、カメラに映った無数の光体が「オーヴ」と呼ばれるものだと知った。そして昔、ベトナム中部のフエを訪れたときのことを思い出した。当時はまだアナログカメラの時代だったが、王宮で撮った写真に無数の光る物体が映っていたのだ。雨の日だったのではじめは水滴と思ったが、どう見ても水滴の大きさではない。フエがベトナム戦争の激戦地だったことを知ったのはその後だった。10数年前に結婚を機に荻窪で借家住まいを始めた。ほどなくして体が動かなくなる難病を患い、当時の妻がトイレや風呂場の扉が突然勝手に開くと訴えたので部屋の写真を撮ってみるとやたらと大きい光体が映った。引っ越すために荷物の運び出しを行っていると家主がえらい剣幕で怒鳴ってきた。彼はいったい何を隠していたのだろう。そうしたこともあって人に紹介された霊能者に見てもらったところ、私は霊に憑かれやすい体質だといわれた。まったくもって嬉しくない。ちなみに霊など見たこともないし、霊感もないと思っているが、勘のようなものはあるらしく、人通りが多く賑やかな場所なのに気分が高揚しない池袋のサンシャインシティや麻布十番、六本木などはいずれもいわくつきの場所と聞いた。しかしこうした微妙な能力というか勘が実生活上役に立つかは疑問だ。引っ越すときに新居の写真を撮ってオーヴが映らないか、そしてその空間に違和感を感じないかを確認するくらいだろうか。

2017年1月8日日曜日

ふるさと納税

昨年始めた「ふるさと納税」。東京育ちなのでもちろんふるさとなど他になく、お礼の品が目当て。どうせ払う住民税で、枕崎のかつおの腹皮や静岡の生サクラエビなど、これまで地方で食べたり贈り物としてもらった、東京では手に入りづらい美味しい物がお取り寄せ感覚でもらえるのだからいうことはない。東京などの大都市に地方の人が集まると、地方が投資した成果物(育てた人材)を大都市が得る構図になるので、地方交付税以上にそれを還元する仕組みが必要で、そのような意味でふるさと納税は合理的な気がする。さらに企業が納める事業税で潤っている都心の特別区の税収が、それらの企業で働く人たちが住んでいる周辺自治体に還元される仕組みをつくればよりフェアになるだろう。