2020年4月26日日曜日

非科学的

「のどが痛くてコロナにかかったかもしれない」東京に住むアメリカ人がいった。そして「これで免疫ができればもう安心」と続けた。さすが、いまだに感染を止められるかのごとくサーフィンまでやめさせようとする非科学的なパニック国の国民とは違う発想だ。同時に抗体検査をして感染状況を正確に把握し、経済活動の再開に向けて動いている国と、実態もわからないままに過剰措置を続ける国とでどのような差が出てくるだろうかと思った。集団免疫の獲得しか終息の道がないとすれば、出口戦略も費用対効果の概念もなく過剰措置を続けているだけの国がいつまで経っても克服できない事態になりはしないだろうか。一方、店も営業していない都心の繁華街とは対照的に、住宅地ではふつうに人が出歩き、開いている店で食事をしているので、そもそもマスコミや政府、自治体のいうことを信用していない人が相当数いることが窺える。ニューヨーク州の抗体検査で実際に感染していた人が公表数字の10倍いたことがわかったが、そうなると致死率は公表の10分の1。日本もさして変わらない比率であれば、感染力が強くて患者が急増していることにビビっているだけということになる。その事実が認識され、国民が冷静になったときに、これほど大騒ぎをして経済にダメージを与え、多くの人の生活の糧を奪ったマスコミ、政府、自治体はいったいどう責任をとるつもりだろうか、と思う。

2020年4月18日土曜日

戦時中

「まるで戦時中みたいですね」大阪のコンサル会社の部長が電話口でいった。確かに自粛という名の実質強制措置に従わない人への風当たりが強まっているように感じる。今の日本国民のパニック状態は国の意向に従わない人を非国民と呼んで排除していた戦時中と似ているかもしれない。たいして危険な病気ではないといっていた医者たちはテレビから姿を消し、経済崩壊、家庭崩壊、教育崩壊を顧みずに医療崩壊のことだけを語る「専門家」ばかりが出るようになったのも何とも気味が悪い。人の移動を永久に止められるわけではないので、一時的に感染の拡大を抑制できても第二波、第三波が来ることは間違いないだろう。これがエボラや天然痘だったらどのような犠牲を払ってでも感染を食い止めなければならないが、果たしてそれに匹敵するほど危険な病気だろうか。数字を見る限りとてもそうは思えない。元大阪府知事がいっていたようにもはやウイルスと共存するしか道はなく、イギリスの首相がいっていたように国民の間で感染が一巡して免疫ができない限り収束しない可能性だってある。今のような「持続不可能」な自粛措置を続けるツケをいずれ払わされるのは国民自身だ。よほど重篤でない感染者は病院に収容せずに自宅隔離にしないと間に合わないことも、元気な人たちの生活を正常に戻さないと生きていかれない人が大勢出ることも、今のようなことを続けていては国がもたないこともわかっているのだから、首相や知事がやるべきことは目新しい情報もないのに不要不急の記者会見を繰り返してアピールすることではなく、アメリカのように出口戦略を考えることだろう。

2020年4月12日日曜日

首都封鎖

「なぜ安倍は首都封鎖をやらないのか」二週間ほど前に山陰の知り合いから突然届いたメッセージ。首都封鎖という言葉に少々衝撃を受けたが、その後出張予定だった先の企業から面談のキャンセルやテレビ会議への切り替えの要請が相次ぎ、東京が一大感染地域の扱いを受けていることに気づいた。検査もまともにしていないのだから発表されている数字は氷山の一角で、実際の感染者数が1万人いても驚きはしないが、それでも1000人に一人未満だ。それをふだんは観光に来てほしいといっている自治体の長が手のひらを返したように来るなというのは実に感じが悪い。ICUがないとかベッド数が足りないというのは東京から来る人間が感染している前提で、感染しても症状が出る人は一部、重篤になって集中治療が必要になるのはそのさらに一部なのだから、まっとうな論拠とはいえないだろう。東京に住む地方出身者が感染者扱いされるので地元に帰りづらいというのもひどい話だ。どこの国だって自国民を入れないなどということはしないだろう。なぜ地方の人がそこまでのパニック状態になってしまったかを考えるとテレビの報道の影響という気がする。人通りの少ない銀座や渋谷の映像ばかり流せば、それを見た人は東京が大変なことになっているとしか思わないだろうが、東京の人間にしてみれば店も開いていない銀座や渋谷に行く意味がないだけで、ふつうに近所を出歩いて生活しているのだが、そうしたセンセーショナルさを欠いた映像は流さないのだろう。テレビの討論番組で右寄りのコメンテーターが日本人は自らを犠牲にしても結束して危機を乗り越えられる国民といった趣旨の発言をしていたが、それも今は昔の話で、やたら心配性でパニックに陥りやすく、非科学的、非理性的な方向に走りがちな国民、といった方が当たっている気がする。

2020年4月11日土曜日

騒いだ者負け

2009年にメキシコから帰国し、今や誰もが忘れ去っているであろう豚インフルエンザ騒動に巻き込まれた者として一言。 本日付で厚労省が発表した日本の感染者数が7,524人、このうち亡くなった人は141人、致死率は1.8%ですが、感染した人の8割が症状が軽微だったり出なかったりで検査を受けていないとすると実態は1%を大きく下回る可能性があります。2003年に流行ったSARSの致死率は11%でした。また、WHOの統計で世界中でインフルエンザに起因する呼吸器系の病気で亡くなる人は年間65万人、新型コロナウイルスで亡くなった人は昨日時点で約10万人です。 分母を語らず大騒ぎする報道に惑わされるのもどうなんでしょう。東京が感染者数最多、東京都内では世田谷区が最多って人口比例でしかないですね。いうのだったら人口当たりの感染者数でしょう。世界で何百万人も感染者がいれば若者で重篤になる人だって出てきます。そうした人にやたらフォーカスして過度に恐怖感を煽るのもどうなんでしょう。インフルエンザだって同じことは起きているはずです。誰も取り上げないだけで。 他国の数字に目を転じるとイタリアやアメリカのように急に感染者が増えた国は検査体制が追いつかず、症状が出たり重篤な人のみがカウントされるため、分母に比して分子が大きくなり数字は高く出ます。一方、ドイツは初動が早かったことに加え、持病があった人を含めないので数字も低く出ます。感染者が多い国の方が全体に占めるウェイトが高くなるため、全世界で見た数字は高く出ます。 感染拡大を遅らせる努力は支持しますが、日本では失業率と自殺者に相関関係があるといわれており、どこまでやるかは病気の危険度を正しく理解した上で決めるべきでしょう。感染症が流行るたびにこんなことをやっていたら日本の衰退は加速するばかりです。非常事態宣言までやって豚インフルエンザのときのようにいうほど危険な病気でないことがわかったらそれこそ「騒いだ者負け」になってしまいかねません。

2020年4月5日日曜日

肺炎

オリンピックの延期が決まったとたん急に危機感を煽りだすわかりやすい都知事。築地の問題を含めて就任以来目立った実績が出せていないため、ここぞとばかりに出まくっているのはいかがなものか。検査体制が整備できていないのだから発表されている数字が氷山の一角であるのは明らかで、今さらオーバーシュートなどといっても遅すぎるだろう。それはさておき、先端の医療機器を備えているはずの欧米先進国の致死率が高い理由を考えると、そもそも集中治療とか呼吸器とかいった西洋医学の発想がたいして役に立っていないのではないかと疑ってしまう。日本の某学会はドイツとイタリアの致死率がそれぞれ1.1%と11.7%と大きな差があるのはドイツの方が集中治療の体制が整っているからというが、実際にはドイツが他の持病を持っていた人を含めていないことと、イタリアは感染者が増えすぎて重篤な人しか検査を受けなくなったからというのが本当のところだろう。西洋医学では不治の病とされる線維筋痛症から救ってくださった鍼灸師の先生が肺炎になったらベッドにいても起きている間は必ず上体を立てるようにいわれていたのを思い出す。人間は立って歩く生き物で、肺も立ての状態で初めて正常に機能する、健常者でも毎日病院のベッドに寝かされていたら急速に肺の機能が低下するといわれいたのを思い出す。私がそのような状況になったら医者や看護師から何といわれようと起きている間は上体を立て、可能な限り歩き回ろうと思っている。

2020年4月4日土曜日

COVID-19

We obviously cannot go on this way, while the virus seems no longer stoppable. I am all for working together to slow the spread while waiting for drugs to be discovered, but do not think we should be misled to think the virus can be contained any time soon, or take excessive measures that will deprive many people of their means to live. Yes, some people may not make it, but many more may not make it otherwise. It comes down to whether the virus is dangerous enough to justify sacrificing economic activities. The fatality rates reported by the media may be hugely inflated as many of those 80% who do not show symptoms are not found and, therefore, not accounted for in the calculation. Even the seemingly inflated 1-2% rates hardly compare with that of SARS, not to mention those of Ebola and smallpox. The virus seems highly infectious, causing more people to contract it at a higher pace and quickly filling hospital beds (and causing greater fear among people who see that). Again, I am all for doing what we can to slow the spread, but can we realistically stop it at this point? We may be able to stop it temporarily, but then can we stop the movement of people forever? The virus is going to continue to exist on earth, and we seem to have no choice but to live with it (unless it is as fatal as smallpox, in which case everyone should be vaccinated to totally contain the virus). I was in Mexico 11 years ago when the “swine flu” was in full swing. I do not know if anyone even remembers that one, or how the world turned quiet overnight after realizing that the "deadly disease" was no more dangerous than seasonal flu. I hope leaders around the world will sooner than later determine how dangerous COVID-19 actually is, and balance the cost and benefit of the measures they take.