2021年3月27日土曜日

和製英語

和製英語とは実に厄介なもの。聞きなれていると正しく聞こえたりする。日本人ゴルファーが向かい風を表現するアゲンストとかアゲるは原語のagainstにそもそもそのような意味はないのですぐに和製と判別がつくが、野球用語はそれらしかったりするので紛らわしい。off seasonがシーズンオフと逆になったり、batting practice pitcher、batting practice machineのpracticeが抜けてバッティングピッチャー、バッティングマシーンとなるのはまだかわいいとして、play catchがキャッチボール、one-handed catchがシングルキャッチ、night gameがナイター、overhanded pitchがオーバースロー、fastballがスピードボールなどは和製英語がそれらしく聞こえるから厄介。walkがフォアボール、inside-the-park homerunがランニングホームラン、homerun sluggerがホームランバッターなどというのは紛らわしすぎてそもそもカタカナを使うべきでないだろう。こうした和製英語は英語力がないのに横文字を使いたがる(あるいは日本語の語彙力・表現力が足りない)日本人が考え出したものと想像するが、いったん浸透してしまうと取り返しがつかないので、影響力のあるマスコミはこうしたある種恥ずかしい表現は努めて使わないようにすべきだろう。

2021年3月21日日曜日

個人情報

LINEの個人データが韓国だけでなく中国にも漏れていたとのニュースに、何を今さらと思った。同社の素性を知っている人は使わないか、注意して使っている。個人情報保護などと謳い、日本企業の活動を制約しつつ、中央も地方もLINEを行政に使って個人情報の収集に協力するのだからかなりオメデタイ国といえよう。画像だけでテキストはアクセスできないなどありえず、日本人の誰よりも中国と韓国が政府要人や皇族のプライベートを知っているというお粗末さ。LINEに制限を加えようとする政治家がプライバシー漏洩のターゲットになりかねないのだから情報を握った側は強い。日本が「モノづくりニッポン」などといい続けている間に海外はデータの重要性にいち早く気づき、囲い込みを完了したのだから、もはや追いつくこともできないだろう。

2021年3月20日土曜日

ユーモアのセンス

ぽっちゃり系女性芸人を豚に見立てた演出プランが公になって東京五輪開会式の責任者を辞任したCMクリエイター。そもそも外部に漏れるべき話でなかったので本人にとっては災難だが、内容的には当の女性芸人がいう通り体型にコンプレックスをもっていたり、それを克服した人を傷つけるし、何より面白くもない。携帯電話会社の「白戸家シリーズ」や大手飲料メーカーの「宇宙人ジョーンズシリーズ」のCMを手がけたと聞いてなるほど面白くないと納得するとともに、その人気芸人とユーモアのセンスが近いことに少し安心した。リオ五輪閉会式で前首相をスーパーマリオ役で登場させる演出も手がけたと聞き、どうして開会式の責任者に選ばれたのかも想像がついた。

2021年3月13日土曜日

経営責任

システム障害で度重なる謝罪を余儀なくされているみずほ銀行の現頭取。前政権同様、問題の原因を作った前任が後任に責任を押し付けて逃げおおせた印象がぬぐえない。また、原因を作った元頭取が会長をしていながらニュースで「経営責任」を連呼する公共放送にも違和感を覚える。自らに都合の悪い公文書を改ざんしたり黒塗りにしたりと民主主義の原則をいとも簡単に踏みにじった官僚を「ご褒美に」出世させた前首相。公共放送の現会長も弁護士資格もないのに最高裁の判事に選ばれた元外交官と同じく前首相に対するゴマすり半端なかったと聞く。在任期間が長かったために、もはや取り戻すことが難しいモラルハザードをこの国に残したように感じる。

2021年3月7日日曜日

BTS

この名前を聞いてバンコクの高架鉄道を連想したのは私だけではないだろう。聞けば別名Bangtan Boys(防弾少年団)とかで、その頭文字をとったのだろうか。YouTubeで見るといずれのビデオも再生回数が数億回単位であることに驚く。英語で歌うことでファン層も格段に広がるのだろうが、歌と踊りの完成度が日本のアイドルとは比べ物にならない。東南アジアでも韓流ドラマと並んでKポップは大人気で、日本人が問題視する一部メンバーの過去の行動も韓国が繰り出す強烈なソフトパワーの前に成すすべもなくかき消されてしまうだろう。コロナ対策の初動の誤りで大きな経済的ダメージを負い、一人当りGDPでいよいよ韓国にも抜かされることが確実な残念な島国。その悲哀を感じさせる。