2009年4月26日日曜日

スーザン・ボイル

イギリスのオーディション番組で一大センセーションを巻き起こした47歳のスコットランド人女性。その歌声もすばらしいが、40代後半にしてこれからエレイン・ペイジのような歌手になりたいという夢を臆することなく語るそのポジティブさに感動した。ぎりぎりアラフォーの私でもこの歳にしてそんな大きな夢は語れない、というかすでに老後の生き方なぞを考え始めている。

YouTubeのおかげもあってかイギリスでは誰もがテレビで放映された彼女のパフォーマンスを見ているようで、すっかり時の人になっていた。
http://www.youtube.com/watch?v=2XVR9AKZOu4&NR=1
私もホテルの部屋でパソコンに向かいながら全世界で何千万回も再生されているという画像を何度となく見返してしまった。

なぜこうも何度も見たくなるのかと考えてみると、一つには彼女の歌声に心いやされるからだが、何よりもオーディション番組には場違いな中年女性の登場に嘲笑的とも思える反応を示していた聴衆がひとたび彼女が歌い始めると手のひらをかえしたように湧きかえって熱狂するさまが何度見ても飽きないノンフィクションのドラマになっているからな気がする。はじめは期待感の片鱗をも見せていなかった審判たちが最後に彼女を大絶賛するのもまた見ていて痛快だ。

この映像を見ると人を見かけで判断してイメージに合わないものを無意識のうちに排除してしまう我々の習性を反省させられる。また、47歳にして大きな夢に挑戦している彼女の前向きな姿には大いに元気をもらえる。