2009年3月17日火曜日

ラキンタ・リゾート


ペルーの後はロサンゼルスに飛び、パームスプリングス近くの高級リゾートに別荘を所有している資産家の友人と合流した。ところが間際になって友人から別荘の借り手がついたので代わりに近くにある高級リゾートを予約しておいたといわれた。こっちは“高級”じゃなくていいんだけど…。

この高級リゾート、10年ほど前に当時勤めていた会社が雇ったコンサルティング会社の研修会で一度訪れたことがある。こうしたところに泊まる趣味がないので、もう二度と来ることはないだろうと思っていた場所だ。たまの海外旅行くらいいいところに泊まりたいと思う人も多いようだが、私は東京での普段の生活と大きな落差を感じるようなところにあえて泊まりたいとは思わない。一人で旅行しているときはそうしたわがままを通せるが、人と一緒の場合は相手に合わせることも必要。そう自分に言い聞かせた。

仕事ではなく休暇であらためて泊まってみると居心地は悪くない。コテージ風の広々とした個室にはキングサイズのベッドが置かれ、バスルームは東京の私のベッドルームよりも広い。色とりどりの花が植えられた中庭には小さな温水プールまでついている。2泊3日の滞在で、中日には世界的に有名なPGA Westのスタジアムコースで終日ゴルフを楽しんだ。テレビで見た浮島のグリーンや驚くほど大きなバンカーがあるコースでプレーをするのは格別。冬季の砂漠地帯は暑すぎず、汗がべとつくこともなくきわめて快適。いい思い出となった。

アメリカは不景気というが富裕層にはあまり影響がないのか、週末の高級リゾートは満室。ゴルフ場も結構人が入っていた。周辺の別荘地からゴルフ場に通じる道は車道の脇に歩道ならぬ“カート道”が設けられていて、マイ・カートを走らせている人たちを見かける。アリゾナ州のトゥーソンあたりもそうだが、こうした避寒地に別荘を買って老後を過ごす人が多いと聞く。私も老後は南の島でのんびりと暮らしたいなどと思った時期があったが、今はそんな生活もすぐに飽きるだろうから、自分にやれる仕事がある限り働き続けたいと思っている。