2017年12月30日土曜日

重大インシデント

運行する鉄道会社が非難の的となった新幹線の台車断裂事故。事の重大性を考えると異音・異臭が報告されながら運行を続けた鉄道会社は責められて然るべきだろうが、耐用年数内なのに断裂した台車を製造したメーカーの責任が一切問われないことに大いに違和感を覚えた。同社製の台車を使った車両が危険となるとパニックが起きかねず、また、そうした車両を使わないと営業上支障が出るため、製造者側の問題には一切触れないようにしているものと想像するが、「重大インシデント」とまで呼んでいる監督官庁が断裂の原因を究明し、公表すべきは公表した上で、なぜ同社製の他の車両は安全と見なし、運行を続けさせているのかを明らかにするのが筋だろう。