2017年8月26日土曜日

戦争責任

終戦の日の頃に放映された池上彰氏の番組は実に興味深かった。それまで昭和天皇の戦争責任について議論として耳にすることもなかったが、番組では1945年の初めには敗戦が不可避ということも、特攻隊のことも知らされていたにも拘わらず、「相手にもっと打撃を与えてから講和した方が有利」といって戦争を続けたというから意思決定権者であったことは確かなようだ。また、これは原爆投下はもとより東京大空襲の前のことだったので、もっと早く戦争を終わらせていればどれだけの人の命が助かっただろうかと考えずにはいられなかった。番組では元特攻隊員が当時のことを語っていたが、本当に志願した人などほとんどいなかったことも初めて知った。こうしたことをきちんと学校で教育していれば、安易にタカ派的な発言をして人気を得ようとする戦争を知らない世代の政治家も生まれなかったのではないかと思う。