2016年5月28日土曜日

消費増税

前与党は大いなる公約違反をして叩かれ、選挙で瀕死の敗北を喫したが、現政権の公約違反も目に余るものがある。前与党に解散を迫った際に約束していた選挙制度改革は今日なお達成されていないばかりか、自党の都合で抜本改革をさらに先延ばし、また、夏の参議院選を前に、これ以上遅らせないと断言していた消費増税を再延期する気満々だ。その是非はともかくとして、そもそもできる見通しがない、あるいはそのときの状況で判断しなければならないものを、その場の答弁を切り抜けるために「必ずやる」と約束してしまう軽さが気になる。また、消費増税先延ばしの口実を作るために、今がリーマンショック前に似た状況などと言い出す必死さも気になる。アベノミクスなるものも、そこまで行き詰っているのか。そんな説得力のないことを自国開催のサミットで持ち出して、経済が順調な他の先進国の同意を得られないのもみっともない話だ。この国にはもう少しまともな政治家はいないのだろうか…。