2016年2月21日日曜日

関電

名古屋に転勤になった保険会社の人が、大阪出身というと誰も話を聞いてくれないので、母親の出身地(京都)を語るようになったといっていたが、最近お世話になっている名古屋の方もまた、大阪に対して厳しい。この方の場合、大阪の悪口が関西電力の悪口に発展し、しまいには同社に原発の管理能力などなく、福井の原発が事故でも起こしたら風向きからいって名古屋が大打撃を受けるといった。いくらなんでもそれは言い過ぎだろうと思っていた矢先に高浜原発4号機の事故の報に触れた。原子炉補助建屋で放射性物質を含む水たまりが見つかり、6時間も公表しなかったばかりか、その原因もわからないという。これで数日後には原子炉を再稼働するというのだから恐ろしい。竜巻やハリケーンに備えて非常用発電機を地下に置く「米国式設計」をそのまま採用していた福島の事故は十分予想できたと聞くが、東電の旧経営陣はその責任を問われていない。関電に管理能力がないといってしまうとそれまでだが、せめて経営陣が責任を問われるようにしておかないと余計に恐ろしいことになるのではないかと思う。