2015年1月3日土曜日

おもてなし

「おもてなし」を売りにする我々日本人が実際にはおもてなしができたいないという記事を読み、我が意を得たりと思った。長旅で疲れている外国人を所定の時間までチェックインさせないというのがその最たる例で、それは外国人に対してだけではなく、我々日本人に対しても同様だ。岡山駅前にある大手航空会社系のホテルでも、広島駅に隣接するJR西日本が経営するホテルでも、さらにその向かいにある米系の大手ホテルでも早く到着しても荷物を預けることしかできない。松江に至ってはアーリーチェックイン(所定の時間の前にチェックインする)ができるホテルというのがいくつかあって、それらはすべてその分の追加料金を徴収するという有様。掃除が済んだ部屋にお客を通してもホテル側に何ら損失はないはずだし、現に外国のホテルでそれをやっていないところを見たことがない。なぜこうした「おもてなし」に反することが日本でだけ起きるかと想像すると、マニュアルにないからだと想像する。日本人はマニュアル通りに事を行うのが得意だが、それを忠実に守ろうとする余り、融通が利かない。ただ、うちが海外からの来客を泊めている東京のホテルでは部屋が空いていればチェックインさせており、外国人が多いホテルであればこうしたことがちゃんとできているのだ。「おもてなし」を謳い、海外の観光客を誘致したいのであれば、顧客本位の臨機応変さが必要だろう。