2010年10月3日日曜日

すててこ

何たるオヤジくさい響き…。だがこれが使い始めたらやめられない。

きっかけは防寒のためではなかった。もともとウールのズボンの肌触りが苦手だったので荻窪の西友で見かけて買ってみることにしたのだ。実際にはいてみるとウール地が直接肌に触れないのでちくちくとしたいやな感触がしない。背広を着る日は欠かせなくなった。

しかしすててこをはき始めてから別の効果にも気づいた。ずぼんの裏地に直接肌が触れないため、汗などの汚れがつくのを防げるのだ。一日はいたすててこの汚れ方から、頻繁にクリーニングに出さないスラックスが実は相当汚れていることに気づいた。すててこは毎日洗うものなので何とも気持ちがいい。

このことに気づいてからカジュアルの服装の日もすててこをはくようになった。綿製のずぼんは汗などの汚れがつきやすいが、すててこをはいていれば汚れ方が少なく、ずぼんを洗濯する頻度も少なくてすむ(つまりはずぼんが長持ちする)。ところが西友のすててこは化繊なため夏場は蒸れて困る。また汚れも落ちにくい。ユニクロの新素材は肌触りはまずまずだが肌に密着するので鬱陶しいし、夏はやはり蒸れる。結局行き着いたのがイトーヨーカ堂の綿製のすててこで、自然な肌触りが心地よいだけでなく、肌に密着しないので夏場も風通しがよくて気持ち良い。しかし近所にイトーヨーカ堂がないので企業訪問で大森あたりに行ったときにまとめ買いをするようにしている。

初めはすててこを愛用しているなんてあまりかっこうのいい話ではなく、肌着なので黙っていれば誰に知られることもないと思っていた。しかしその後どうあがいてもオヤジといわれる年齢に達してしまっていてすててこをはいていても何ら不自然でないことに気づき、最近ではまわりに積極的に勧めるようになった。