2010年10月17日日曜日

HOOTERS

「Hootersができるんじゃないですか!」
永田町の事務所に移ってから在宅勤務を始めた八王子在住の同僚が久しぶりに事務所に来るなり超ハイテンションでいった。

最近赤坂見附の駅前に大きなオレンジ色の看板が突然出現したのでいったい何の店だろうと会社のパソコンでグーグってみると、チアリーダー姿の若い女の子が給仕をする店だとわかった。アメリカのほかにアジアにも店舗があり、今回日本に初出店することがわかった。

同僚はHootersがアメリカのそこかしこにあり、知らない者はいないといったが、私は出張先が地味な町ばかりだからか一度も行ったこともなければ聞いたこともなかった。その後開店準備を進める店の前を通るたびに中を覗き込む人たちを見かけ、日本に出店する前にコアなファン層を獲得していることに感心した。チアリーダー姿というのはミニスカートのウェイトレスが給仕をするアンナミラーズよりあからさまだが、ハマる人はかなりハマるようだ。

事務所にバイトに来ているアメリカに留学経験のある子に聞いてみると(女性に聞くのは不適切と思いつつ)、彼女の留学先のシアトルにも店舗があり、何と彼女自身も行ったことがあるということだった。そしてウエイトレスの子たちは皆“超”かわいかったという。店のコンセプトを考えれば当たり前か。

日本の第一号店の開店が今月末に迫っているが、ここ1、2週間ほど店内でバイトの面接をしている様子が伺える。ウェブサイトの募集要項を見ると採用基準が明白であるにかかわらず、容姿に関する記述も年齢制限も書かれていない。いささか偽善的にも思えるが、ややもすると女性蔑視に見られかねない商売なのでやむをえないか。制服は「チアガールをイメージした健康的なもの」と書かれているのが笑える。

事務所の目と鼻の先なので話のタネに一度は行ってみようと思ってはいたが、さっそく来客にお誘いを受けた。同僚と同じく事務所に来る途中に看板を見かけたそうで、女性の同僚もいるランチの席で台湾のHootersに行ったときのことを語った。同僚並みにハマってしまったようだ。半年以上ぶりにお会いし、急ぐ商談があるわけでもないのに、その後すぐにメールが来て月末に行こうという話になった。

しかしよくよく調べてみるとこの日は開店当日。テレビの取材カメラなども入りかねない。アメリカでは奥さんに知られるといやな顔をされるという店にいるところを映されて全国放送されるのはいかがなものか。しかも開店の当日に行くなんていかにも“待ち切れなかった”感丸出しである。かなりリスキー…。