2010年10月24日日曜日

スマートフォン

「朝起きた時にメールボックスに未読メールが残っているのがいやなんだよね。」電車で隣合わせたサラリーマン二人組の会話。どうやら四六時中メールがチェックできるスマートフォンを買うべきか否か話しているようだった。朝メールボックスに未読メールが残っていないというのは海外との取引がないということなのだろう。

私はワンセグ機能がついているものが出ていなかったためスマートフォンへの切り替えをやめたことがあったが、その判断は正しかったと思う。というのも常にメールが読める状態にあると人に思われたくないからだ。携帯は基本的に常時持ち歩いているもので、よほどへんぴなところに行かない限りつながる。その携帯でメールが見られるとなると、読めない状況だったという言い訳?ができなくなる。そんなのはごめんだ。

取引先にメールを送るといついつまで不在にしているので緊急の用件は誰それまでいってくれといった自動リプライが送られてくることがよくある。しかし相手がブラックベリーを使っていたら間違いなくメッセージを読んでいるものと踏み、構わずメールを出し続ける。そして実際に程なくしてブラックベリーのマークがついたリプライが来たりする。しかし私自身はそのような立場にはなりたくない。幼い頃、自分がやられていやなことを人にするなと教わった気がするが、相手が自らの意思でスマートフォンを選んでいるのだからその限りではあるまい。

それにしてもその日のうちに未読メールをなくしておきたいという心理も難儀なものだ。メールの中には重要なものも緊急なものもあるが、人によってはさして緊要性のないことをあえて書いて来たり決定事項でないことを中間報告的にいって来ることがある。よほど緊急性が高いのであれば携帯に電話をかけてくるだろうから、すべてのメールをその日のうちに読む必要性はそれほどなく、ましてや来たメールにいちいち答えるというのは時間の無駄、と私は思う。