2009年12月23日水曜日

ビクトリアの滝


ビクトリアの滝は南米のイグアスの滝と違って町(というか集落といった方がいい規模)から歩いて行かれる距離にある。思い立ってすぐに行動に移す私には好都合だ。ホテルが勧めるヘリコプターの遊覧飛行をしてから行くことにした。

遊覧飛行はたかだか12、3分で100ドル以上とられるが、上空から大滝の全貌を見ることができて圧巻だ。断崖絶壁を流れ落ちる巨大な滝の眺めは見事としかいいようがない。しまり屋(“しみったれ”ではない)の私はこうした遊覧飛行をするのが初めてだったが、機会があればほかの景勝地でもやってみたいものだと思った。

http://www.youtube.com/watch?v=Mkl0pQMQ0mY

ホテルに戻った後、カメラをもって滝を見に出かけた。深い谷底から上る水しぶきが夏の太陽の光を浴びて大きな虹をつくる光景がすばらしい。世界三大瀑布を制覇した中学時代の同級生がビクトリアの滝をイグアスの滝よりも上にランク付けしていたが、両者では周辺の地形が大きく異なる。イグアスの滝が広範囲にわたって高い崖の上から水が流れ落ちているのに対してビクトリアの滝は地表にほぼ一直線に巨大な亀裂が走り、深い谷底に大量の水が流れ落ちていく様子を崖の反対側から眺めることができる。

ビクトリアの滝は間違いなく一見の価値はあるが、当地には滝以外にこれといって見るものはない。滞在二日目に滝を見た後は何もやることがなくなってしまった。当初フライトの都合もあって一週間以上滞在することになっていたが、旅程にケープタウンを加えることで4日に短縮できてよかったと思う。