2009年12月13日日曜日

ワールドカップサッカー

たかだか予選のグループ分けが決まったくらいで大々的に取り上げる報道ぶりに、また4年に一度のバカ騒ぎが始まるのかと思った。ベスト4を目指す実力が本当にあるのならグループ分けくらいで大騒ぎするなといいたい。

前回のワールドカップで日本の戦績を見事にいいあてたサッカー通の同僚(元サッカー少年)によると、今回いちばん可能性が高いのが1敗2分け、幸運に幸運が重なれば1勝2分けもありうるが、それよりは全敗あるいは2敗1分けになる可能性の方が高いとのこと。グループの中で世界ランキングが圧倒的なドン尻なのだから素人目にも妥当な予想に思える。オランダにとって日本など取るに足らない相手だろうから油断をして2軍選手を出してきて、間違って日本が勝ってしまうなんてことはないだろうかと尋ねてみたところ、「相手が2軍でも日本はまず勝てない。そもそもワールドカップではグループ戦を1位で通過することが重要なのでオランダは手を抜いてこないだろう」とのこと。

私はもちろん日本が決勝トーナメントに進めるなどとは思っていないし、そんなことを期待もしていないが、一日本人として日本が大負けするのは見たくないと思っている。というのも98年のフランス大会が行われていたときに、旅行先の札幌で入った飲食店で韓国・オランダ戦がテレビに流れていて、アジア最強といわれた韓国がまさに完膚なきまでにやられているのを目にしてしまったからだ。4点目が入ったときには「もう勘弁してやってくれ!」といいたくなったが結局5対0で終わった。日本がやられていたら見ていられなかっただろう。

それにしても監督が掲げる目標がいかにばかげているかわかっていないはずがないサッカーの解説者が誰一人として公に疑問を呈さないのだから驚く。サッカーファンの反発を受けるのが怖いからなのか、それともスポンサーの圧力を感じているからなのか。マスコミたるものもう少し客観的なスタンスで報じてほしいものだが、なぜか期待を煽るような報道にばかり終始する。この騒ぎは本番が始まって日本が初戦でカメルーンに負けるか引き分けるかでだいぶ落ち着き、次のオランダ戦に負けることで一気に収まるものと予想するが、どうして毎回同じことを繰り返すのか。そうなることがわかっているのだからもっとほかのニュースに時間や紙面を割いてもらいたいものだと思う。