2020年2月15日土曜日

弾劾訴追

アメリカの大統領が政敵を潰すために自らの地位を利用してウクライナの大統領に圧力をかけたこと自体、信じがたい暴挙だが、彼に魂を売ったかのごとき上院の共和党議員が弾劾裁判で無罪評決を下し、さらに大統領が下院の弾劾訴追の調査で自らに不利となる事実を証言した二人の高官を更迭する報復人事まで行ったのも実に衝撃的だった。彼の国の良心は完全に失われたかのように思えるが、時を同じくして我が国でも首相が身内の公職選挙法違反を公然と黙認しているのだから大差ない。いずれも人徳がない分、飴と鞭で人を従わせようとする手法まで似ているが、法律を軽視するような人間が国のトップにあること自体、両国ともおかしなことになっていると感じる。