2019年9月21日土曜日

落日

「日本製品を信奉して日本のメーカーの製品しか買ってこなかった日本の建設会社が他のアジア諸国で作られている製品も品質にそん色がないことに気づくのは時間の問題。」一時帰国していた日本の足場メーカーの海外駐在員の言葉に、「モノづくり日本」などと自画自賛するのがいかに時代遅れなことかを改めて認識させられた。元女性外務大臣が「バカ息子ども」と称した先見性が見られない現政権の幹部たち。片や国の繁栄の基盤は技術力にあることを理解し、基礎研究に大きな資源を投入し続ける隣国。製造でも勝てなくなったら観光しか活路がないが、集票のために貴重な観光資源である景観を永久に破壊する公共工事を続ける政権と、彼らの思惑のままに投票する多くの国民。役人が自分たちの権益保護のために作った不合理で経済発展を妨げる諸規制ももはや変わることはないだろう。この国がどこまで落ちぶれて行くのか。いい時代を見てきただけに、それを見届けずに済むことを有難く思った方がいいのかもしれない。