2019年5月25日土曜日

大相撲

相撲協会に抗議電話が殺到したという関脇栃ノ心の判定負け。動画で見ても静止画で見てもかかとは土俵の外に残っていて、ビデオ室は軍配通りを“支持”したという。にもかかわらず「もっとも近くで直視し、物言いを付けた勝負審判の放駒親方(元関脇玉乃島)」の意見でまとまったというからわけがわからない。同親方は「かかとが砂を連れてきたように“見えた”」というが、人間の目に狂いがあるからこそビデオ判定を行うのではないのか。また、そのように確信をもった言い方もできないくらいのことであれば行事の判断を覆すのはおかしく、せめて取り直しにすべきだっただろう。大関返り咲きがかかった大事な一番で一人の審判の見間違いで勝ちを取り消された栃ノ心も気の毒だが、この誤審で勝って翌日優勝を決めた朝乃山も素直に喜べないだろうから気の毒だ。今場所の優勝力士まで変えてしまった可能性がある世紀の大誤審。審判にあたった親方衆はどう責任をとるつもりだろうか。今後はこうしたことがないようビデオ判定優先をルール化すべきと思った。