2019年4月5日金曜日

新元号

新元号発表の日、テレビでは各チャンネルとも朝からお祭り騒ぎで祝賀ムードの押し売り。どこか一局でも別の話題をやってくれたらそちらを見たのに、選択肢がないなんてまるで全体主義国家だ。発表された元号の?さにコメンテーターも言葉少なだったが、それが選ばれた経緯について明かそうとしない官房長官のこわばった表情に自信のなさが表れているようにも思えた。国粋主義的とする海外メディアの反応が的を得ているかはわからないが、日本の古典にこだわっても漢字自体が中国のものなのだから意味のない抵抗だろう。ほかの候補を聞いてまだましな方かと思ったが、そもそも?な候補があがるのは有識者なる人たちに任せているからではないだろうか。一般の国民の投票の中から選べばもう少し納得しやすい元号になったことだろう。それにしても卑弥呼の装束で有識者会議に現れた元ニュースキャスターの相も変らぬ「イタさ」ぶりが印象的だった。あんなのと同席させられたら誰しも「一緒にされたくない」と思うだろうが、本人にはそうした想像力が働かないらしく、震災の被災地で高価そうな毛皮のコートを着てテレビ中継して批判を浴びたときから何ら学習も成長もしていないのが垣間見えた。一般の感覚と大きく乖離した人が「有識者」に選ばれている時点で元号を選ぶ場としてふさわしくないだろう。実際のところずいぶん大げさなことをやって決めたわりには、昭和天皇の崩御で急いで決めた「平成」の方がよほど納得しやすかったように思う。