2019年4月21日日曜日

大阪人 in 名古屋

「関西の人は東京の人は嫌いでも、九州の田舎から来たといえば仲良くしてくれる。」関西の大学に通っていたという福岡の会社社長が神戸の知人にいった。そのことよりもちょっとショックだったのは、ふだん親しくしているその知人が思い切り賛意を示したことだった。東京で「東京感」を出しているのも、テレビドラマのロケで使われるようなおしゃれな場所に住みたがるのもたいがい地方の出身者(私の大学でいちばん都会的な服装をしていたのは岡崎出身の人だった)なのだが...。一方、名古屋には大阪嫌いが多い。日本の製造業の中心で、大阪に勝る面が多いゆえのプライドかもしれないが、中には管理能力のない大阪の電力会社が福井で原発をやっていることが迷惑(事故が起きたときに被害を受けるのは風下にあたる名古屋)とまでいう人もいる。しかし大阪の人たちを前にそうしたことをいうはずもない。ヘビーな河内弁を話すITコンサルタントから名古屋の企業から大事な契約が取れなかったと聞き、営業のときくらい標準語を使えば結果が違っていたのではと思った。また、名古屋で行うセミナーの運営を委託した大阪の会社の人が関西弁でMCをやっているのを見て、レセプションにほとんど人が残らなかったのはそのせいではないかと疑った。(この人物は兵庫の人だが、関西以外の人に区別はつかない。)本人を目の前にして本音をいわないのが人間の常。こうしたことは全国各地にあるものと想像する。