2019年2月2日土曜日

核抑止

難しい隣人たちに囲まれたわが国。最近は隣の半島国家にもばかにされるようになり、アジアにおける地位低下も著しい。ロシアや北朝鮮のようにさしたる経済力もない国が、我が国が追随するのみのアメリカと対等に渡り合えているのは大量破壊兵器を有しているからにほかならない。凶器で人を脅しているようなものだが、これが世界の現実。現政権が本気で領土問題を解決したいと思うなら、少々クレイジーな人物がアメリカの大統領である間に国民を説得して非核三原則を凍結し、核兵器の持ち込みを許すべきだろう。日本が甘く見られるのは世論がそれを許さないことを見透かされているからなのだから。ここまでやって(あるいはそういうそぶりを見せて)ようやく日本にも発言力ができ、実のある領土交渉のみならず、核保有国と核廃絶の議論もできる。隣国の「良心」に訴えることで核兵器がなくなるわけではない。そうしたわかりきったことをいうリスクさえ冒さない人物に領土問題など解決できるはずがないだろう。