2019年2月17日日曜日

二重国籍

テニスの四大大会を連覇した大坂なおみ選手。全米オープンの表彰式で無礼千万なニューヨークの聴衆に対してとった言動はいかにも日本人的で母親の影響を強く感じさせた。とはいえ生まれたのが日本でも育ったのがアメリカなので、ふつうに考えればアメリカ人。日本代表としてプレイしてくれていることは我が国にとっては儲けものだが、そんな彼女が国籍選択の期限となる22歳になったときに日本国籍を選ぶ保証などない。彼女のアイデンティティを否定するかのように肌を白く描く漫画家がいたり、そのことに対する彼女のコメントを歪曲して伝えるマスコミがいる国に嫌気がさしたとしても不思議ではないだろう。日本を見限ってアメリカに帰化した学者までもノーベル賞を受賞したとたん日本人扱いしたり、「日本人力士」を「日本出身力士」と言い換えて日本に帰化したモンゴル人力士を差別したりする排他的でご都合主義な国の国籍制度を変えて二重国籍を認めさせるためには大阪選手の存在がいいきっかけになるかもしれない。