2018年11月3日土曜日

凋落

我が国首相が中国で受けた冷遇ぶりに、何年か前に某国の外交官が、同国は落ち目の日本などもはや眼中になく、対等に渡り合うべきはアメリカのみと思っているといっていたのを思い出した。外国の公的機関の仕事をしていると予算配分で日本の優先度が落ちていることをひしひしと感じるが、そのことをいちばんわかっているべき日本政府や役人、外交官が実は気づいていないのかもしれない。拉致問題解決に協力を取りつけたといっても中国にとって優先順位が高い問題でないことは明らか。いったい何のために国費を使って出かけて行ったのか。パレスチナ人のデモ隊を実弾で射殺して国際社会から非難を浴びたイスラエルに近づいたと思ったら、今度は野党を解党させて選挙に臨み、やはり国際社会から非難を浴びたカンボジアに文句ひとついわない。たとえ落ち目であっても国際社会からリスペクトされる存在であってほしいと思うが、それも遠のく一方のようだ。