2017年10月21日土曜日

東京湾「領土問題」

東京湾の中央防波堤内側埋立地の帰属をめぐる江東区と大田区との「領土問題」は傍観者的には実に面白い。当初は港区、中央区と品川区も帰属を主張していたそうだが、今は「埋め立ての為に渋滞や騒音に耐えてきた」とする江東区と、「地元の漁業組合が養殖の漁業権を持っていたのを放棄した」と主張する大田区にしぼられたそうだ。しかし徒歩ではアクセスできず、倉庫と公園になるだけの土地をなぜそれほどほしがるのか。両区が「タダでもらえる」からそのような主張をしているのだとしたら、埋め立てにかかった費用を負担させてはどうかと思う。そうすれば両区とも主張を撤回するかもしれない。いずれにしても目の前の海が埋め立てられることで「領土」が広がるというのは内陸区にはない話で、うらやましい気もする。