2017年9月6日水曜日

愚の国

「断じて容認できず」「強く抗議」「最も強い表現で断固と非難」…何度聞いたセリフだろうか。そして「圧力強化で一致」。自らの生殺与奪を握っているのがアメリカであることを重々わかっている彼の国の独裁者はそもそも日本など眼中にない。それを正義漢ぶって要らぬ刺激をするのは国民を危険に晒すだけだろう。「国際社会」といえばもっともらしいが、影響力をもつ大国の利害が一致せず一枚岩でないのにいったい何を指していっているのか。無責任に危険を煽るマスコミに影響されることなく、自らの人気取りのために国益を損ねる行為はしっかりと見透かしたい。思えば任期中に「北方領土」や「拉致」の問題を決着させると豪語しつつ、前者は経済協力だけさせられて二島返還すら遠のかせ、後者も何ら進展はない。いずれも相手は解決しようなどと思っていない(そうすべき理由は見当たらない)のが明らかなのに、温泉に接待するなどしてどれだけの国費を無駄に使ったのだろう。こんなことをやっていてこの国は本当に大丈夫なのかと思う。