2017年4月29日土曜日

復興大臣

記者に対する暴言の後、「東北でよかった」発言で辞任した復興大臣。どこの選挙区の人かと思ったら九州だった。発言(表現)自体もさることながら、記者に対して居丈高に接する一方で、総理から苦言を呈されると速攻で謝罪する態度の違いに本人の人間性が垣間見える。サラリーマン時代に「強きを助け弱気をくじく」と評される上司がいたが、上に対しては卑屈なまでにぺこぺこする人ほど部下に対してつらく当たるという相関関係があることに気付いた。上に卑屈になる分、下に当ることで精神的なバランスをとろうとしているものと想像したが、上にも下にももっとふつうに接していれば周囲に嫌われずにすんでいただろう。ただ、当時勤めていた会社にはあからさまなご機嫌取りに弱い経営幹部がいたし、360度の人事評価など存在しなかったので、彼らのそうした行動もどんなに下に嫌われても自らの処遇に影響力をもつ上に気に入られるための処世術だったと見ることができる。当時の経営判断の誤りの多くもこうした社内の体質から来ていたように感じる。