2017年4月15日土曜日

ロゴ

イトーヨーカ堂が店舗の看板に使っているセブン&アイ・ホールディングスの共通マークをやめて昔懐かしい「ハトのマーク」を復活させるという。1972年から使い、買い物客になじみのあったマークに戻してブランド力の強化を図るそうだが、そもそもなぜセブン&アイのセンスのないマークに変えたのかがよくわからない。同じグループ企業とはいえ、スーパーとコンビニは競合こそすれ、ブランディングの面でシナジーはなかろう。そもそもセブンイレブンの見慣れたロゴをiの文字が入ったへんちくりんなロゴに変えた時点でそのセンスを疑っていた。日本航空も大々的なセレモニーまでやってなくした鶴丸のロゴを復活させた。これもきわめてまともな経営判断だったと思う。おそらくはCI(コーポレート・アイデンティティ)などというバズワードを使うコンサル会社か広告代理店にそそのかされて変えてしまったのだろうが、消費者が慣れ親しんでポジティブなイメージを抱いているロゴはB-to-C企業にとって無形の資産であり、それをなくしてしまうのは損失でしかない。ロゴを変えるのは加ト吉(現テーブルマーク)のように不祥事を起こしてイメージを変えたいときにだけにした方がいいだろう。