2016年12月24日土曜日

地方議会

新都知事が注目を浴びていることで、都民でもあまり見る機会がなかった都議会の様子が度々テレビで放送されるようになった。都知事の目論み通りにヒール役を演じる与党議員たちのおバカっぷりも、見世物としては面白い。所謂「セクハラやじ」が問題になったときも、都議会議員はそこまでレベルが低いのかと呆れたが、どうしてこんな人たちが選ばれるのかと考えてみると、やはり組織票が大きく作用しているように思える。東京は投票率が低いので、自らの組織に利益になる候補に集まる票がものをいう。都知事はそのことをよくわかっているので、政党復活予算を廃止したのだろう。与党議員たちが、よくわからない理由を述べて強く抵抗したことが、この制度が彼らの集票マシンとなっていたことを物語っている。しかし地方議会がダメなのは東京だけではないようだ。議員の政務活動費の不正受給が問題になった自治体は、報道されているだけでも兵庫県や富山市がある。知り合いの設計士の先生が岐阜に住む息子から、嫁が県議選に立候補するのを止めてほしいといわれたという。これまで政治に関わったことがない主婦が立候補したくなるほど、彼の県の県議会はレベルが低いのだそうだ。国会ほどメディアに取り上げられる機会もない地方議会にもう少しチェック機能を働かせることはできないものだろうか。