2016年12月10日土曜日

無責任大国?

原発事故の処理費用が当初の見積額11兆円から21.5兆円に2倍に増える見通しという。オリンピックのときといい、誰が見積もって、どうしてこれほど大きく外したのか何ら説明も聞かれないし、マスコミもこの肝心な点には一切触れない。福島の事故の場合、発生前から津波の危険性が指摘されていたにも拘わらず電源を地下に置いたまま放置していた当時の東電幹部が罰せられることすらない。今や原発事故が発生することを前提とした対策がふつうに語られるようになっているが、事故が発生する可能性は限りなくゼロに近いといっていた人々はどこにいってしまったのか。また、今回の廃炉費用の見通しで原発はコストが安い発電方法といっていた説明が一挙に説得力を失ったが、そのようなことをいって原発を推進してきた政治家や御用学者には何ら説明責任はないのか。こんなやった者勝ち、いったもの勝ちでこの国は大丈夫なのだろうかと思う。