2016年4月16日土曜日

前震

夜、広島のホテルの部屋でテレビをつけっ放しにしてパソコンに向かっていると急な横揺れが起きた。しばらくするとテレビに地震速報のテロップが流れ、地震が起きたのが熊本であると知った。その後しばらくして流れていた娯楽番組が突如として打ち切られ、地震関連の報道番組に切り替わった。地震国で生まれ育ったため、揺れ方で震源からの距離や地震の大きさの見当がつくようになっており、今回もやや長い周期の、それなりに大きい横揺れだったので、震源がある程度離れた場所で、地震の規模も大きいものと想像した。しかし今回の一連の地震で想定外だったのは、大きな地震の後にさらに大きな地震が起きたことだ。気象庁は慌てて先の地震を「前震」、後の地震を「本震」と呼び始めたが、そうなると大きな地震の後により小さな余震が来るという前提が崩れてしまう。今回の地震の教訓は大きな地震が、さらに大きな地震を誘発する可能性があるということかもしれないが、それではいつまで経っても安心できない…。