2016年1月23日土曜日

トランプ旋風

私が学生の頃‘不動産王’として一世を風靡したドナルド・トランプ氏がこのような形で再び脚光を浴びるとは思いもよらなかった。私の記憶にある彼はやや脂ぎった観のある中年ビジネスマンだったが、ずいぶんといい(悪い?)おじいさんになったものだ。彼を支持する人たちは、彼の歯に衣着せぬ過激な発言を痛快に思うようだが、そうした発言ができるのは彼がビジネスマンであって、政治的に正しいことを言わなければバッシングされる職業政治家でないからだろう。多くの国民が彼の特定の人種や宗教を標的にした発言さえも熱狂的に受け入れてしまうのが、彼らの無知さや溜まっているうっぷんの表れだとしたら、ずいぶんと困った国である。