2015年10月10日土曜日

五輪エンブレム

インテリアデザイナーの知人との久しぶりの飲み。2020東京五輪のエンブレムの話題で、4名いた同席者が異口同音にK氏のものはどこがいいのかわからないといい、私だけではなかったことを認識した。本作が盗作がどうかはわからないが、作品のクオリティとしてはいかがなものか、出来レース説に説得力を感じてしまう。先日ゴルフをご一緒した大手広告代理店の人に聞くと、その人の古巣であるD通も一枚かんでいるが、ロゴの選考委員はH堂の息がかかった人が多かったという。新国立競技場の問題といい、五輪利権に絡もうとする人々の浅ましさを見せられると、本来主役であるはずのアスリートがかわいそうで、前回の東京五輪では関係者も国家事業としてもっと純粋に取り組んでいただろうから、日本人の劣化を象徴する悲しい現実を見せつけられた気がする。ちなみにK氏本人も盗作と認めた飲料メーカーのトートバッグについては、どれほど才能あふれるデザイナーであっても、あれほどテーストの違う作品を一人で作れるはずがない。スタッフにやらせていたと聞き、胴元が自分の名前と人の才能を使って収益をあげるビジネス構造を垣間見た気がした。