2015年7月4日土曜日

新国立競技場

新国立競技場の建設費が当初の予定を900億円も上回るとのニュースを聞き、日本人もクオリティが落ちたものだと思った。作る計画だった屋根や自動移動式の座席を作らず、徹底的にコストを削っても当初計画の1.5倍以上かかるというのだから、建築資材の値上がり云々の問題ではなく、計画自体がでたらめだったとことは誰の目にも明らかだろう。こんなでたらめなことが起きたことについて納得のいく説明もないまま、「2520億円になった。今後、国費の負担を抑える工夫をしていきたい。」さらには改築費の一部を東京都に負担してもらいたいなどと平然といってのける文科大臣にも呆れるし、責任の所在についてつっこもうとしないマスコミにもがっかりだ。そんなレベルの人たちがやっていることだから、おそらく2520億円というのも現実的な数字ではなく、作ってみたらもっとかかってしまったということになるのだろう。2020年のオリンピックを境に経済的には衰退への道をたどるであろう我が国だが、オリンピック開催から10年も経たないうちに財政破たんし、最近はデフォルトまで取りざたされている彼の国のようにならないと果たして誰がいえるだろうか。