2015年7月11日土曜日

身元保証

転職する親族から頼まれた身元保証。思えば私も大手電機メーカーに勤めることになったときにそのようなものの提出を要求され、父親以外に叔父にも頼んだ記憶がある。本邦で昔から行われてきた慣習とはいえ、自分が採用した社員が問題を起こしたときにほかの人に責任を押しつけようというのだから、虫のいい話だ。雇った社員が思いのほか働きがよく、会社に貢献をしたからといって身元保証をした者に恩典があるわけではないので、アップサイドがゼロの不平等契約にも思われる。身元保証を頼まれるのは初めてだったのでどういったものかをネットで調べてみると、身元保証人がその社員に対して責任を負わなければならない期間は保証書に書かれていなければ3年、書く場合でも法律上許容される最長は5年とあった。渡された保証書を見ると5年と書かれている。合法とはいえ、入社してから5年間も社員に対する責任を負わせようというのだから、そうしたことを要求する会社にはどうしてもマイナスイメージをもってしまう。