2015年5月3日日曜日

インフレ

「経済政策はしばらく安倍さんに任せるしかないね。」ゴルフをご一緒した注文住宅会社の前社長がいった。確かに株価は上がり、久しぶりに賃上げのニュースも聞かれるようになり、景気がよくなっている雰囲気はある。しかしインフレ状態ではあらゆる数字が上がって当たり前。重要なのはインフレの影響を差し引いた後の“実質”数字がどうなっているかだ。賃金が多少上がっても、物価がそれ以上に上がっていては意味がない。だからこそ“実質”と名のつくデータがあるはずだが、このごく当たり前の点に触れた報道があまり見られない。報道している側がそうしたことを理解していないからだろうか。スーパーに行くと円安と消費増税の影響もあってか、ものの値段が半端なく上がっていることに気づく。これで景気回復を実感している人がどれくらいいるのだろうかと思う。