2014年6月27日金曜日

スケープゴート

都議会のやじ問題を見て改めて彼の政党の体質が何ら変わっていないことを認識した。所属議員の間にかん口令を敷いた末に出した結論が、より悪質な発言ををした議員を守るために、相対的に悪質性が低いやじを飛ばした中堅議員に謝罪させるということのようだ。この議員が会派を離脱してけじめをつけたように見せているが、いずれ復帰する申し合わせができていることは想像に難くない。そもそも問題が大きくなったときに記者からの質問に対して「誰が発言したのか特定するのは難しい」などと答えた与党議員団の代表や、発言者の処分の求めに対して「誰がいったかが特定されておらず要件が不十分」としてこれを拒んだ議長の不誠実さには驚く。(発言した人物の周囲に座っていた人がわからないはずがない。)ふだん請求されるままに都民税を払うだけで都議会での議論に注目したこともなかったが、これほどレベルの低い人たちが議員をやっているとは想像もしなかった。しかしこうした人たちを選んでいるのは都民であり、この一件は都民のレベルを反映しているともいえよう。こんなことでオリンピックの開催都市に値するのだろうか…。