2014年7月5日土曜日

そばつゆ

大阪で乗ったタクシーの運転手さんと「うなぎとうどんは関西の方が美味しい」という話で共感した。私が「でもそばはやはり東日本」といったところ、「でもなぜあんなにつゆをしょっぱくする必要があるんですかね」と一言。これはしょっぱいつゆを当たり前と思って育った東の人間には考えも及ばない、まったくもって真っ当な指摘だった。確かに江戸っ子が「つゆはちょっとだけつけるのが通」などというのは、つゆの味が濃すぎるからかもしれない。それなら最初からもっとマイルドな味にすればいいものだが、そのあたりのセンスがないのはやはり歴史が浅く、雅さのない武家社会だったためか。そんな運転手さんが関西の料理で勧めてくれたのがはもすき。はもといえば京都で食される淡白な白身魚の印象だが、実はいい出しが出るのだという。これほどグルメな人がいうのであれば美味しいに違いなく、大阪に行く楽しみが一つ増えそうだ。