2014年3月1日土曜日

現代のベートーベン

一連のゴーストライター騒動を見て、『現代のベートーベン』などと持ち上げたメディアの浅はかさを感じた。よく特定の人物を取り上げて、ヒーローに仕立て上げる番組を目にするが、ビジネスに絡むことをやっている人たちの場合、その実像は美化されるようなものではない可能性がある。今回の騒動の渦中にある人物が身障者を装っていたとしたら、それは本当に障害をもつ人たちにとっては迷惑なことで、批判されてしかるべきだろう。ただ、ゴーストライター氏の曲作りの才能は非常に高いものがあり、曲のイメージを組み立てたのが渦中の人物であったなら、彼の才能も否定できない。クラッシックというマイナージャンルで世に出るためにこんなことをしなければならなかったとすれば皮肉なことに思える。