2013年12月8日日曜日

産地偽装

伊勢えびの需要の増加で価格が上がっているという話を聞き、価格を左右するほど多くの業者がロブスターを使っていた事実に驚いた。確かに結婚式などで出される加熱調理され、グラタン状になった「伊勢えび」がたとえロブスターであったとしても区別がつかない。本物の伊勢えびを食べたければ、やはり産地に行って生のものを食べるに限るだろう。しかし実は産地偽装というのは以前から横行している。オリーブ業界でよく知られているのがイタリアでは国内の消費をまかなう以上のオリーブが採れないことだ。ではなぜ日本全国津々浦々に「イタリア産」オリーブオイルが流通しているのか。それはチュニジアやトルコ産のオリーブやオリーブ以外の種を使ったり混ぜてたりしているからだ。しかし原料が何で、それがどこから来ていようと、イタリアで瓶詰めをされて出荷されてしまうと確かめようもない。イタリア産というだけで喜んで買う人たちがいる限り、こうした産地偽装はなくならないだろう。